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「いやっ、いやぁっ…」
身体が熱い。
もっと、もっと。
まだまだ足りない…。
強力じゃないと言っていた気がするのに、一度出したくらいじゃ全然熱が治まらない。
「あぁっ、刃。じんっ、助けっ…」
無機物じゃ足りない。
動いて、擦って、この熱をどうにかして。
「ククッ、翼」
「ふぁっ、じんっ…じんー」
「翼」
ペチペチと頬を叩かれる感覚に、ぼんやりと視界が晴れてきた。
「んぁっ?じんー」
へにゃぁ、と頬が緩んだ。
ふらりと伸ばした手で、火宮の首に抱きつく。
ゆっくりと近づいた顔が、優しい優しいキスをくれた。
「んっ…」
「ふっ、欲求に素直なおまえも可愛い」
「ふぁっ、あんっ…も、ナカ…」
何とかして。
「クッ、欲しいか?」
「欲しっ…」
入れて。突いて。
「反省できたのか」
「した。したっ…ぼ、げん…ごめ、なさ…」
「ククッ、どうせ今だけだろうがな」
ぼんやりとした視界に、意地悪な笑みを見つける。
「も、言わなっ…た、ぶん…」
「クッ、ははっ。多分か。さすが翼だ」
あぅ?
俺、何か変なこと言った?
「じん?」
「ククッ、仕置きだ、このまま突っ込んでやるか?」
「え…」
待って。中にローターが…。
「いっやぁぁあっ…やめっ、許しっ…」
ゾクッとするようなサディスティックな笑みに、思わず叫んだ瞬間。
「ふっ、なんてな。するわけない」
ニヤリ、と不敵に笑った火宮が、ズルッと中からローターを取り出していった。
「ひゃぁっ…じんっ…」
「クッ、またイったか」
「あぁぁっ…」
そんな刺激にも、白濁を飛ばしたことを笑われる。
「翼、最後はゆっくりだ」
ニヤリ、と愉しげに唇の端を吊り上げた火宮が、ズボンの前を寛げたと思ったら、すでに質量のある性器が蕾に押し当てられた。
「あっ、あぁっ、じん。じんっ…」
「クッ、もっていかれそうだ」
ズッと穿たれたナカを、きゅう、 と締め付けてしまう。
息つく間もなく開始された律動に、感じるのはたまらない快感のみ。
「あっ、あぁっ、んぁっ…あンッ」
擦られるナカが、視界に映る火宮の顔が、耳に触れる吐息がすべて、気持ちよくてたまらない。
「あっ、あっ、じん。じん、好き」
「ふっ、おまえは…」
「好き。俺の。これ、俺のー」
ぎゅうっ、としがみついた身体が熱い。
「ククッ、男前ッ」
「ひぁっ、あぁっ!」
ズッ、と一際強く、奥の奥まで穿たれて、思わず身体が仰け反った。
「んぁぁっ、あぁっ、もっ、イっ…」
先がナカの深い場所に触れる。
竿に擦られた内壁が、ゾロリと蠢き火宮を締め付けたのがわかった。
「ッ…イ、け…」
「あっ、い、っしょ、に…」
出して…。
火宮の動きに合わせて腰を突き出し、俺の中心からは快楽の飛沫が飛び散る。
同時にナカでグンッと膨れた火宮が、希望通りに達してくれたのが分かった。
「あ、あ、嬉し、い…」
ふわりと緩むその表情は、俺だけが見られる特権で。
優しく包んでもらえるこの腕の中は特等席。
「刃…。あい、し、て、る…」
そっと額を寄せた火宮の胸元で、トクン、トクンと脈打つ鼓動が、俺の全身に伝わった。
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