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記憶の夢でさようなら④残酷描写ありにしおりをはさみました!
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記憶の夢でさようなら④残酷描写あり
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眩い光が瑠璃を襲う。
「ま、眩しい」
すると、断片的に何かが見えてくる。
ー猫の死体
ー泣きわめく自分
ー男と女がこちらを見て、嘲笑っている
ー真っ暗の部屋
ー赤い、クレオン
ーそして、ピクリとも動かない、自分より小さなく、血で赤く染まった男の子。
***
「いやぁぁぁぁあ!!!」
絶叫しながら飛び起きる。
目の前に飛び込んできたのはいつもの部屋だった。
「瑠璃!大丈夫?!」
横から声がしてそちらを見る。
叶多が心配そうにこちらを見ている。
叶多の顔を見て、なぜか安心する。
「かな、た叶多!叶多…捨てないで…愛して…」
瑠璃は弱々しく叶多に縋りつく。
叶多は一瞬びっくりした表情をして、その後すぐに瑠璃を安心させるように力強く抱いてやる。
「大丈夫だよ、瑠璃。俺は捨てないよ」
「ほんと?ほんと?」
「うん、ほんとだよ」
そういうと叶多は傍に仕えていた蓮を呼ぶ。
「どうかいたしましたか?」
「瑠璃にホットミルクを作ってあげて」
「承知しました」
そう言うと、部屋を出ていった。
叶多は何も言わずにただ、瑠璃が落ち着くのを待ってくれていた。
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