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俺はずっと龍哉さんの腕の中にいて気づいたら寝てた
「ん…」
「起きたか」
「すいません…邪魔でしたよね」
俺は龍哉さんから退けようとした
「何でそんな言い方をする…邪魔なんかじゃねぇよ」
龍哉さんはそう言ってグイッと俺を引き戻した
「俺、龍哉さんと出会って…弱くなったと思います…」
俺はとうとう自分の想いを伝えた
「…」
「寂しくなったり、嫌なことがあると龍哉さんから離れたくないって思うようになりました…龍哉さんがいないと俺ダメなんです……そんな自分が情けなくて嫌なんです…」
龍哉さんは真剣に話を聞いてくれた
「…それは、蓮が俺に心を開いてるからだろ?何も情けないことじゃねぇだろ?」
「龍哉さんは優し過ぎますっ!…だから甘えて、縋って、頼って…俺1人じゃ何も解決できないっ…俺だって、龍哉さんを守りたいのに…」
目に涙がたまる
「甘えるのも、頼るのも全部勇気がいることだ…そう簡単には出来ないことだ…。現に蓮は少し前まで人に頼る事を知らなかっただろ?蓮は弱くない…強くなったんだ。
それを認めることこそが強さだと思うぞ?
それに、俺は蓮に守られてるよ…お前普通に強いしな」
龍哉さんは俺の目を見てゆっくりと言い聞かせた
「…」
「蓮、今は甘えていいんだよ…」
龍哉さんは俺を優しく包み込み頭を撫でた
素直に受け入れよう…
龍哉さんなら俺の全てを預けてもいい
「龍哉さんに出会えてよかった…」
俺は心からそう思った
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