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「ねぇ、蓮くん…学校うまくいってる?」
いきなりそんなことを聞いて来る京介さんに驚いた
俺は龍哉さんの手を無意識のうちに掴み
京介さんの質問に答えた
「…どうでしょう、うまくいってると思います」
「…本当は?」
京介さんは俺の表情を見ながら聞いて来る
「…俺が一方的に距離を置いてるだけです
昨日久しぶりに学校に行ったんですが…ちょっと疲れて、今日は…俺が龍哉さんから離れたくなくて」
「…そうなんだ、蓮くん嫌なことされたの?」
「いえ、別にこれと言って嫌なことではないですが…」
と俺は司のことを話した
「…その、司って奴に会いたくないわけだよね?」
「…はい」
「それは、俺も警戒したほうがいいと思うよ?」
と京介さんは俺に助言をした
「そうします」
「一対一にならないように気を付けて、なんなら誰か護衛として送ろうか?」
「え?…」
と俺は龍哉さんの顔を見上げた
「確かに…送ったほうが安心できるな、どうする?蓮」
と龍哉さんは俺に訊いてきた
「えっと…もし来てくれるなら蛍さんと幸助さんのどちらかがいいです」
「あいつらな…じゃあ、海堂をつけるか
いいか?それで」
「え、本当にいいんですか?」
「あぁ、海堂ならまだ高校生に見えるだろう?」
そう言って龍哉さんはどこかへと電話をかけに行った
数分すると龍哉さんが戻ってきて
「手続き済んだから明日から海堂と一緒に登校しろ」
「…また迷惑かけました、でもありがとうございます」
「蓮くん、これで少しは学校行きやすくなったんじゃない?」
「そうですね、知ってる人がいると安心します」
「蓮くんもっと大人を頼っていいんだよ?頼るって事はその人を信頼してるって事だからね」
京介さんは俺の目線に合わせて少しかがみ、優しくそう言った
「頼ります」
「うん」
京介さんはニコッと笑い俺の頭を撫でた
「相澤、そろそろ昼だけど飯食べてっていい?」
「あぁ、別に構わない…蓮、少しソファで待っててくれ」
と言って龍哉さんと京介さんはキッチンに行った
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