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「蓮くんは大丈夫?」
「あぁ、今は寝てる」
寝室へ案内する
「顔色悪いね…何があったんだ?」
「蓮は今日学校を休ませて家に居たんだ…海堂と佐野の2人を付けておいたんだが、蓮がいきなり姿を消したらしい…詳しく聞くと玄関に誰か来て蓮が俺だと勘違いして行ったら姿を消したと言ってたな…」
「拐われて、何があったの?」
「犯されてたんだ…数人に」
「っ!…なるほど…」
「蓮は目隠しをされて腕は後ろで縛られていた…抵抗したのか、顔が殴られて少し赤く腫れていた…それに縛られていた腕からは皮が剥けて少し血が出ていた」
「…」
「あと、吐いたのか、そこに嘔吐物があった」
「なるほど…わかった」
京介は深刻な顔で蓮を見つめた
「熱もあるみたいだし、取り敢えず点滴打っておくね」
注射針を指すと蓮がビクンッと動く
「蓮…大丈夫、大丈夫だから」
「ん?もしかして何か飲まされてる?」
「何?」
「なんか、寝てるのに感覚が敏感だなって思って…熱ももしかしたら、ストレスだけじゃなくて薬のせいかもしれない…暴れて大人しくさせるために飲ませられたっていう可能性もある」
「媚薬とかそういう奴だと思う」
「チッ…」
「あと、声が出なくなったって聞いたけど」
「あぁ、さっき帰って来て蓮の体を洗おうとした時声が出ていないことに気づいた…蓮も気付いついて、口をパクパクさせるだけで声が全く出てない」
「…たぶん目隠しされて犯されたってことはかなりのストレスがあったと思う…ストレスで声が出なくなるのは実例もあるしまた出るようになるから、相澤がちゃんと蓮くん支えてあげなきゃ治らないからね」
「わかってる」
リビングへと移動しコーヒーをだした
一口飲んで京介は口を開いた
「っていうか、蓮くん痩せてない?この前会った時より痩せてる感じするんだけど?」
「最近食欲が無くて、食べさせても半分残すんだ…たぶん学校でもあまり食べてないな…」
「おい、下っ端の指導どうなってんだよ」
「海堂は蓮には甘いが、そのぶんゼリーとかプリンとかでカバーしてるらしい」
「夏だから余計食欲ないのかもね…でも蓮くんにちゃんとご飯食べさせてねっ高2の男子の細さじゃないから」
「少しずつ量を増やしてしっかり食べれるようにしておく」
「そうだね…明日も学校は休ませた方がいいかもね…」
「当たり前だ…今の状態で蓮を外になんかやれない…蓮が行きたいと言ってもダメだ…俺が心配だからな」
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