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12、とお知らせ。にしおりをはさみました!
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12、とお知らせ。
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篠田さんが朝ご飯を作ってくれた。
今日一番に驚いた事はご飯って1日3食も食べるものだったってこと。
それも、フレンチトーストっていう甘い食パンや俺の好きなフルーツたち。
「こんなに美味しいもの、俺が食べてていいの?」
幸せ過ぎてそう聞かずにはいられなかった。
篠田さんは
「何言ってんだか」
と突き放したようにいうけど、その表情は言葉と裏腹。
微笑んでいて、自分はここにいていいのだと言われてる気がしてとっても嬉しくなった。
組につくと篠田さんに事務室兼救護室に行く道を教えてくれた。
今日は事務室まで送ってくれたけれど、それが出来ない日もあるらしいからってことで一生懸命覚えてゆっくり道を進んだけれど、出来れば離れたくない俺にとっては毎日一緒にいたい。
篠田さんに会って自分はどんどん欲張りで貪欲になっていく気がする。
汚い自分がさらに汚くなっていくのが分かって少し苦しい。
「りっちゃん、おはよ、」
こんこん、とドアをノックして控えめにドアを開け声を掛けてみるとりっちゃんはずっとここに居たのか「あら、真くん、おはよう、入ってきていいわよ」
と迎え入れてくれた。
「じゃ、真を頼むな」
「はいはい、頑張ってらっしゃい」
篠田さんに手を小さく振ってドアが閉まっても暫くその先にいる篠田さんを思って動かなかった。
「あら?昨日よりも顔色いいわね?
沢山寝られたのかしら?」
少ししたらりっちゃんから声を掛けてくれた。
「寝れなかったけど、嬉しい事が、あった」
「そうなの?聞かせてくれる?」
りっちゃんは優しく、でも、聞かれたくないことには触れないように接してくれるから自分から話しやすくて、新発見を教えてあげたくなってしまう。
「あのね、シャワーからね、暖かい水が出たの、お湯って言われてるみたいだけど、自分の知ってるお湯と違ってすごく気持ちよかった
あとは、ご飯、!
篠田さん、すごく料理上手でね、食べたことないものばっかだったの、
1日3食っていうのもビックリした…そんなに食べてお腹はち切れちゃわないかな…?」
見るものすること、全てが真新しい俺は話してる時でさえ見つけた喜びを思い出してふふっと笑みがこぼれた。
「前までは何を食べていたの?」
「パンかな、無理矢理口に突っ込まれる時もあってね、苦しかったの、
篠田さんはゆっくりでいいって言ってくれてね
ちゃんと味がして、暖かった」
酷い時には性行為をしながら大きいパンを口に詰められて、
あの時は本当に苦しかったし、味なんかしなかった。
篠田さんの生活は贅沢なんじゃないかなと思ったりする。
こんなにゆっくり出来たのは初めて。
だけど、2日ほどソウイウコトをされてないせいか、変な違和感を感じて気持ち悪い。
こんなこと、りっちゃんにも、ましてや篠田さんにも言えないけれど。
「そう、良かったわね。
でも、寝ないと身体に悪いわよ?」
「…俺にとって、寝るって、強制的なものだったから、何もしないで寝るってことがよく分からなくてどうすればいいか分からない」
ポツリと呟くもりっちゃんはちゃんと聞き取ってくれたらしく「そう…」と少し考え込んでしまった。
目を瞑っただけで、寝るって、どうしたら出来るのか。
試しに目を閉じてみてもやっぱり、あの、意識が飛ぶような眠気は来なくて。
寝る方法を教えてもらおうとりっちゃんを見つめると
「大丈夫よ、空がなんとかしてくれる。
それでも眠れなかったらすぐに言いなさいよ?
でも、、それじゃあ今までちゃんと寝れてなかったって事よね…
頭がうまく働かなかったり景色を見づらくなったことはないかしら?」
「…ない、と思う。疲れてもないし、寝なくても平気」
それじゃダメよ、と軽く注意されてしまって、少しだけしょぼん、としてしまった。
今日の夜は寝れるよう頑張ってみよう…
そう考えてた時、忘れていたことを思い出した。
「あっ、りっちゃん、!
料理!!料理教えて!!早く作れるようにならなくちゃ!!」
りっちゃんはいきなりの我儘に「いいわよ、少し仕事するから待っててくれる?」というとパソコンと向き合って何かを打ち込み始めた。
やはり迷惑をかけているんだと思いながらも俺も仕事を早くやれるようになりたいと意気込んでりっちゃんを待った。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
初めまして。
作者です。
極道様と訳あり君、読んでいただき、ありがとうございます。
驚くことに、11話で、お気に入り数80超え、合計アクセス3000超え。!
嬉しさと感謝が溢れてきます!
1日1話を目標に書いていきますが、今日のように深夜に更新する事が増えていきます。
だいたい10時--2時までの間に上げられるよう頑張るのでよろしくお願いします、。!
それと、私事ではありますが、TwitterのBLOVE用のアカウントを作りました。
主に番外編や更新状況等を上げていくと思いますが、よろしければフォローして頂けると嬉しいです。
ただ、Twitterは始めたばかりで慣れておりません、そこだけご理解くださいm(*_ _)m
あ、フォロバ100%です。
お部屋も歓迎しております笑
Twitter→sumire_BLOVE
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