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媚薬の効果 …3
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ルシエルが服を脱ぐとき、フワリとイーサンの残り香を感じて、思わずイーサンに触れられた乳首が疼いた。
(クッソ!……僕の、バカっ!!)
全ての服を脱ぎ捨てると、ルシエルは頭から湯を被った。
アルフレッドは、イけば楽になると言ったが、それはほんの一瞬で、ルシエルの身体はまだ異常なままだった。
気を取り直すように、涙に濡れた顔を何度も洗う。
媚薬を盛られたにしても、イーサンに身を任せそうになっていた自分が信じられなかった。
不意に思い出しそうになったイーサンの手の感覚をなかった事にする様に、ルシエルは石けんで身体中を必至で洗った。
途中、自分の手に感じてどうしようもなくなり、自分の手で二度も達した。
「〜〜っ!!」
薬のせいか、射精感がたまらなく気持ち良い。
もう三度イったにも関わらず、身体を洗うのを再開すれば、自然とペニスが上を向く。
(まだ、足りないんだろうか……っ)
最初の時と比べると、頭が少しクリアになり、辛かった身体もいくらかマシにはなったが、敏感な身体はまだ何かを求めている。
(僕の、バカ!……なんで、なんでこんな……っ)
自慰に溺れた前世。
寂しさを紛らわすように気持ち良さに逃げた過去の自分が、今世の自分と重なった。
自分に悪態をつきながら竿を上下に扱く。
しかし、今度はなかなか達する事が出来ない。
あと少し何か刺激が欲しいと考えたルシエルの頭に、先程のイーサンの言葉が蘇った。
『お前が欲しいものを与えられるのは私だけだ』
『お前の望むもの……ココに私のモノを……』
「っ、ぅ。……や、だ。んっ……は……気持ち、い」
ルシエルは、無意識のうちに下の穴へと指を這わせていた。
薬のせいで自制が効かなくなっているルシエルは、何度も葛藤しながらも最終的には欲望に逆らえなかった。
何より、早くイキたくて仕方がなかった。
前世を思い出しながら、ソコに中指をプツリと差し込む。
「はぁ!……あ、あ!!」
石鹸の滑りを利用して、ゆっくりと指を埋めると、ビリビリと電気が走ったような快感が得られた。
「うぅ、んっ!あっ、はっ」
そこから、ルシエルは狂ったように指を動かした。
床に座って脚を広げ、指を二本まで増やす。
グリグリと中を探って……そうして自分自身で前立腺を見つけた。
「あっ……っっんん!!」
叫びそうになるのを我慢しながら、ルシエルはビクビクと震えながら呆気なく達した。
痙攣が落ち着いてからゆっくりと指を抜くと、心にポッカリと穴が空いたように虚しくなった。
(イーサン様なら、この虚しさを、埋めてくれるのだろうか……)
ルシエルの心の中で、先程まで拒否していたイーサンの存在が大きくなる。
これは、イーサンの計算で、まさに媚薬の影響だったのだが、ルシエルはそれには気付かない。
「……っ!!」
ほぼ無意識にイーサンを求めた自分に気付いたルシエルは、ザバリとお湯を被って、目の前の白濁を流した。
それがまるで、アルフレッドを裏切った証拠のように見えてしまったからだ。
「なんで、なんで……」
ルシエルが自分の頭と心の差に困惑し、新しい涙を流した時、カタリと浴室の入り口が開けられた。
その音に、ルシエルはビクリと肩を震わせる。
「ルシエル。大丈夫か?少し遅いようで気になって……」
浴室に顔を出したアルフレッドは、振り向いたルシエルの顔を見て焦ったようにルシエルのそばに駆け寄った。
「ルシエル、どうした?どうして、泣いている?」
「……っ」
様子のおかしいルシエルをアルフレッドは抱き寄せる。
「大丈夫か?……ルシエル?」
「う、うっ。……何度……何度イっても、ダメで……」
半分本当で半分嘘の理由。
「ん。とりあえず上がろう」
アルフレッドはルシエルをタオルで包んでから抱き上げ、ベッドへと運んだ。
ベッドに入ってから、アルフレッドに勧められて果実水を一杯飲むと、ルシエルは少し落ち着きを取り戻した。
「身体の様子はどうだ?」
アルフレッドの問いに、ルシエルは自分の身体を確認するようにしばらく考え込んだ。
何度かイったからか、敏感さや怠さは多少マシになった。
しかし、落ち着いてから改めて先程の浴室での出来事を思い出すと、何とも言い難い後悔と罪悪感に襲われた。
これだけはやるまいと決めていたアナルでの自慰をしてしまったのだ。
しかも、ほんの一瞬だが、イーサンを求めてしまった。
下の口が、ヒクヒクと何かを求めるように動くのを感じる。
「……っ」
ルシエルは思わずアルフレッドを見た。
もう自分はダメだ。
このまま性に溺れる身体になってしまうかも知れない。
もしアルフレッドと今後別れて、一人になったら、前世のように自慰を繰り返すかも知れない。
そんな言い様のない不安が込み上げてきた。
そしてまた、イーサンの顔が頭に浮かんで……
ルシエルはブンブンとかぶりを振った。
その様子を見ていたアルフレッドが、ルシエルをそっと抱きしめる。
「ルシエル。落ち着いて。……薬を抜くためだ。何でも良い、言ってみろ」
アルフレッドの匂いと体温に、ルシエルの身体はピクリと反応した。
そうして、頭に浮かんだ気持ちをそのまま口にした。
「だ……抱いて?いっぱい、いっぱい抱いて」
「ん。いいよ。ルシエルが満足するまで相手しよう」
とにかくイーサンを頭から追い出したかった。
それにはもう、これしかないと思った。
「あのね、挿れて欲しいの。アルのを、僕に、挿れて?」
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