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結のこと
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直ぐに学校を出て病院に向かう。
ここ数日、色々なことを調べたせいか結に会うのに酷く緊張する
病院に着くと受け付けを済まし、近くにあった自動販売機でミネラルウォーターを1本買った
それから、急いで結のところに向かった
「…結!」
ノックも忘れて病室の扉を開けると、起こされたベッドに寄りかかる結を見つけた
宝石みたいに綺麗な瞳が今日は開いていて、その瞳は揺れている
「…よかったぁ」
近くにより、その小さな体を抱きしめる
「ほんとによかった。辛かったね。大丈夫?」
額に触れるとほんのり熱くてまだ下がりきってはいないのだと気づく
「まだ怠い?」
頭を撫でるように優しく触れる
「…大丈夫」
静かな、綺麗な声が聞こえた。
「よかった。ほんとにほんとに良かった」
大丈夫っていうのは多分嘘だろう。まだ怠いだろうし、目眩や頭痛を頻繁に起こす子だから今も例外ではないと思う
でも、目を覚ましてくれて、本当に良かった。
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