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「問題なに解いてたのー?」
「数学」
「うー、俺絶対解けない」
机を覗き込めばなんだかよく分からない記号とかが書いてある
俺には絶対解けない。
「…鈴、先生なのに」
結の言葉に弟が、ぴく。と反応する
「あ、そうか。
教師やってるんだよね。もう医者には戻らないの?」
くる。と椅子を回して体を向けられる
なんか、かっこよくなった?
前はガリ勉ってだけだったのに、何だか少し落ち着きも出て、印象が随分違う。
そんな関係ないことを思ってから質問に答える
「やらないかなー。今楽しいし」
「そうなんだ」
ふーん。と椅子を机に戻してしまったので、もっと話したくて近づこうとする
「りーん!!何で私の部屋きてくれないの!待ってたのにー!」
バンッと扉が開いて扉付近に立っていた結がその衝撃で転んでしまった
「ちょっとー!何するの!」
結を抱き上げてベッドに座らせる
「痛くない?」
「…大丈夫」
「結ちゃんごめんー!」
初対面なのに既にちゃん呼び。
騒がしい妹の登場だ。
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