アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
現在…家出にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
現在…家出
-
タクシーで病院に行った。
先生がどうしたのかと吃驚していたが、階段から落ちたと言えば何もいわれなかった。
念の為、1日入院するべきだと言われたのを断った。
病院から外に出ると今日は少し暑くて身体がじわりと汗をかく。
もう、家には帰れない。
かと言って、こんな状態じゃ自分の事すらまともにできない。
病院の広場にあるベンチに座って携帯を出す。
『もしもし?』
「ぁ、正兄ちゃん?僕、少しの間、律兄ちゃんの所に泊まる事にしたから。」
『え?何かあったのか?』
「いや、僕ドジだから駅の階段で転けちゃって。」
『はぁ?!大丈夫なのか?!怪我は?!今、何処にいるんだ!すぐ行くから待ってなさい!!』
「待って待って!!大丈夫だから!!」
『いや、大丈夫な理由がないだろう!!』
「本当に本当、ちょっと右腕骨折だけで頭も他も大丈夫だから。」
『っ!!骨折?!…いや、やっぱり迎えに…』
「兄ちゃん!!落ち着いて!!」
『ぁ、ごめん、動揺してしまって。』
「ううん、心配してくれてありがとう。病院には行ったから大丈夫だよ?…それでね?右腕を骨折しちゃったからお風呂とか色々不便だし、ギブス外れるまでは律兄ちゃんの所にお世話になろうと思ってんだ。」
『ぁ、いや、律の所より家の方が食事の世話も風呂も俺が手伝ってやれるし。』
「たしかに、ご飯は助かるけど最近、正兄ちゃん忙しいでしょ?ちょっと前に律兄ちゃんと話した時、当分ゆっくり出来るって聞いたし、律兄ちゃん今では簡単なのは料理出来るって…だから、お願い。」
『…………わかった。』
「ありがとう。」
それでも、心配だから1度様子を見に来ると言って正兄ちゃんは電話を切った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 59