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「・・・うん」
心地良くて自然に自分の腕を亮介の腰元に持っていく
微かに亮介の体が揺れた
「・・・神山ともこんなことすんの?」
「え?」
なんでいきなり玲が出てくるんだ?
「こんなことって、あのー・・・玲から俺に抱きついてくる事はあるよ。けどそれは犬と飼い主の戯れみたいや感じだよ」
「向こうは犬なんて思ってないよ」
「えーじゃあなんだろう・・・猫?いや兎とか?まぁ玲は昔から距離が近かったし、それに関してはなんの意味もないと思うよ」
「けど今後は誰でも触らせるの禁止、いい?」
「うん?」
それってこないだの棗君の事も言ってるよなぁ。あれは不可抗力だったけど、キスまでしてしまったからな。向こうからしたら挨拶程度だろうけど。海外的な文化のやつな
「あと何かあったら一番に俺を頼ること」
「うん?」
約束事されるリレーを何回かした後、玲が抱きついてくるのが、動物と飼い主の戯れだとしたらコレは一体なんなんだ?という疑問が生まれて、亮介って俺の事好きなんだよなぁと思ったら急に恥ずかしくなってきた
そろぉと抱きついている腕を離し
「あのーーそろそろ恥ずかしいから・・・」
顔が熱くなるのを感じながら訴えてみる
「ああ!ごめん!!」
がばっと亮介の体が離れて慌てている表情が視界に入る
「もうこんな暗いし帰るか!」
そう言い慌てている姿を見るとこっちまで慌ててくる
「そうだね!」
亮介はベットから立ち上がり鞄を肩にかける。俺も鞄をと思ったが、そういえば荷物は全部教室だった
「ごめん鞄を教室に置きっぱなしだから、待っててくれる?」
「いや一緒に行く」
「それくらい1人で行けるし」
「俺が一緒にいたいからっていう理由でもだめ?」
「なんだそれ、じゃあお願いしようかな」
その言葉に心臓がぎゅっとなり、パニックになっているのを抑えて笑いながら答えた。
心臓がぎゅってなに?!
保健室から出て教室までの廊下を行くと、思った以上に暗くて付いてきてもらって本当に良かったと思う
正直嫌がらせをしてくる奴のせいで、暗い所とか、1人でいるのが怖い
教室の前まで行くと暗くてよく分からないが、人影がみえる
「誰かいる?」
「こんな時間に電気も付けずに何やってんだろな」
完全に怯えてる俺とは正反対で亮介は、なんの躊躇いもなく教室のドアをガラガラと開ける
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