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しばらくお互いを見つめあったまま時間が止まる。
…あれ、これまずいんじゃないか…?
悪い予想は的中。笑ってるけど明らかに笑ってない笑顔が向けられて俺はびくっと身体を強ばらせた。
「帰り教室行ったらもう帰ったって聞いたけど、まさかまたこんなところ来てたなんて」
「いや、えっとこれは…」
「もう来るなって言ったよね僕」
お、怒ってる!これ絶対怒ってる!!
ジリジリと距離を詰められて後ずさる。
そのうち逃げ場がなくなってとんっと背中が壁に当たる。
やばいやばい、誰か助けて…!
「っ、ラ、ライトさん!ライトさん!!ちょ、こっちきて!!」
「ん?何?」
間一髪の所でライトさんがいたのを思い出して慌てて声をあげる。
ひょこっと裏から顔を出したライトさんにひと安心したけど、今の状況を思い出してはっとした。
男子が男子に壁ドン…
案の定俺と玖音を見てきょとんとしてる。
それはそれで変な誤解生みそうで怖いけど…今はそれより俺の身体(?)が最優先だ。
「あれ、何してんの?」
「…オーナーですか。この子連れてきたの」
不機嫌そうにライトさんを睨みつけるけど当の本人は何の悪気もなくケタケタと笑う。
「うんー、たまたま帰りに会ってな、荷物運んでもらっちゃった。お前ら同じ学校だったんだな」
「…僕が未成年だってことバレたらどうするんですか…」
「バレないってー大丈夫大丈夫」
軽いノリにため息をつく玖音。
雇い主はケタケタと笑うだけで、本人の方が心配してるらしい…
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