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平野にしおりをはさみました!
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平野
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落ちるように眠った麗くんの身体を拭き、新しい服を着せると自分を落ち着かせるために珈琲を飲む。
…正直、前回も思ったが開発済みかと思うほど麗くんは敏感だと思う。こんなにもエロい身体なのに全部初めてが俺だと思うと酷く興奮し、欲が抑えられなくなった。
ベットに腰をかけ、スマホで仕事のメールを返すついでに麗くんと出逢った出会い系アプリを消す。
昔から恋愛対象は女性より男性だったが、恋愛には向かなかった。それなりに交際も恋愛もしてきたが相手の事を深く想いやることが出来なかった。
別れたくないと泣く相手を見て、ごめんの一言で関係を終わらせるような人間だった。
しかし、今はどうだろうか。麗くんが泣くのを見ると、とても胸が痛む。麗くんの悲しみを全て俺が取り除きたいと思う。大切にしたい。幸せにしたい。
これが、本当に恋をするということかと思い知らされた。
眠る麗くんの髪に触れ、指で梳く。
麗くんのこれまでの人生、まるで暗示をかけるかのように繰り返し麗くんに浴びせられた悲しい言葉に怒りと悲しみが込み上げる。
どうして、そんな酷い言葉がこんなにも綺麗な子に使えるのだろうか。
麗くんはとても綺麗だ。
これから先、麗くんの綺麗さに気づく人間がきっと出てくる。俺の他に麗くんに愛情を向ける人間が居たら麗くんは、どうするのだろうか。俺では無い他の誰かを麗くんが選んだ時、俺は素直に麗くんの幸せを願えるだろうか。
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