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「凛くんが助けにきてくれて、とってもとってもうれしかったよ」
俺の手のひらは、鶴見の薄っぺらい胸板の上に誘われた。
トクトクとした鼓動が伝わる。重みのない心臓だった。まるで鈴のように軽やかで、静かに震えるような振動。
「お礼、しても、いい?」
はかなげに微笑む鶴見の顔が下から迫ってくるのが見えた。
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