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──本当になにやってんだ、俺。
自己嫌悪しながらも、思い出すのは唇のことばかり。
想像以上に肉厚で、やわらかくて、時間が許すのならずっとずっとキスしたままでいたかった。
健太が振り向いてくれた喜び、自ら押し当てた背徳、健太の初めての“男”になれたという優越、すべてが混じり合って胸いっぱいに膨れた。
満足している自分が信じられない。
「……っ」
キスの間、健太は俺の髪をなでてくれた。
まるで親が子どもに“よくできました”と褒めてくれるように。健太はこれからそうやって俺をしつけてくれるらしい。
良いことをしたら褒めて、悪いことをしたら叱って──。
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