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「は? 変えてねぇし」
しかし、当の健太はしらばっくれるばかり。
「たぶん、弁当作りまくって料理の腕が上達したんだって。そんだけ」
かわいいカノジョにとっておきのお弁当を作ってもらっている演技をひょうひょうと貫き通している。
「いやー、絶対におかしいね。なにかがおかしい」
「フられたって疑われないために、ママにでも作ってもらってんだろ?」
「そういやちょっとババ臭ぇ弁当だもんな」
──悪かったな。ババ臭くって。
机に突っ伏し、寝たフリをしたまま、弁当作者の俺は舌打ちした。
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