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307 ハナサナイ
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「凛くん」
愛おしく俺を呼ぶ鶴見は、胸の上に手を重ねてくる。罰を受けたくてたまらない俺をなだめるように、やさしく。
冷たい唇をふるわせて、「好き」とささやく。
俺はすぐさま鶴見の手にもう片方の手を重ね、その白い肌に爪を立てた。痕が残ってしまいそうなほど、強く。
「やめろ。放せ」
「やめない。離さない」
鶴見は爪の痛みから逃れるように手のひらをすべらせ、俺のヘソの上で指を組んだ。
二度と身動きさせないかのごとく、がっちりと拘束される。
「こんなに近くにいられるだけでしあわせ。ゆめみたい」
甘えるように背中に顔をうずめるのもやめてくれない。
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