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男子高校生の俺たち〜修二〜
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アヤちゃんの前から攫われるようにして連れ去られた僕ちゃん。
今、僕ちゃんはとっても誰かに助けていただきたいです。
ここはむつの部屋。
ベッドを背に座る僕ちゃんの前に、むつと華南が迫るように座ってます。
むつ「聞いてた?」
修二「は、はい」
むつ「だから、お前は俺らをどう思ってるのって聞いてんの!」
むつの部屋に拉致られ、第一声と同じことを繰り返したむつ。
なぜ急にそんなことを言い出したのか。おそらく元凶はあの人に違いない。鬼龍院吉良さん!!!!
華南「俺は一応止めたんだぜ?」
むつ「止められる必要性を感じない」
あ、もう一つ補足すると、僕ちゃんの左手は手錠でベッドと繋がってて逃げられません。
修二「どう思ってるって…恋人?」
僕ちゃんが可愛らしく言ったのに、すかさず言葉のニュアンスに気がついた華南の鋭いツッコミが刺さる。
華南「何故、疑問系?」
アウチ!
優しかった華南の目まで怖くなっちゃいました。
えっと、だって。僕ちゃんの本当に思ってることを言ったら怒ると思うんですよ…。
え?言ってみなきゃ分からない?
いや絶対怒る。
え?大丈夫?
じゃあ、皆さんに先に言いますね。
『2人と付き合ってる実感がまったくないの』
って言ったら怒るかな?怒るよね?
修二「…まだ…よくわかんなくて…」
むつ「何でだよ!!」
修二「ごめん!」
華南「何が分んないの?」
修二「それは…」
言ったら怒られると思うんだ。でも言わないとマズいよね。2人の目がマジ怖い。
むつ「なんだよはっきりしろよ」
修二「恋人なのかな?って…実感が持てなくて…」
華南「うわ!」
むつ「はぁー!?」
いや、2人の呆れ顔、ごもっともです。僕ちゃんも自分に呆れます。
片思いが長すぎたのが原因の一つではあるけど、後は付き合う前と変わらずセックス三昧で、最近はセックスしてると訳分かんなくなっちゃって、心臓痛いし…もたない…
片思いの時も色々苦しかったけど、今の方が苦しくて息がうまくできなくて、訳分かんなくて、2人のそばにいると熱くなる体が止まらなくて、心臓がギュッとして痛い
これが恋愛だと言うなら、僕ちゃんは今すぐ溺死できる。
華南「アレでもダメだったか(アレ→華南×修二×むつの3Pのこと)」
うん、アレがとどめでした。
むつ「修二って馬鹿なの?」
華南「馬鹿だな」
むつ「実感が無いからセックスを拒むの?」
修二「あれは……その…」
感じ過ぎちゃって…もう怖い…
口ごもる修二にむつがイラついてる。
修二「ひ、秘密?♪」
可愛く小首を傾げてほっぺに人差し指を添えてみた。
ダメ?ダメだった?やっぱむつみたいに小柄じゃないと可愛くないよね?
沈黙の末に僕ちゃんの耳にはハッキリ聞こえた。2人分の…
ーブチ!!
って音が…。
華南「こいつは駄目だ。上の口がダメなら下の口に聞いてみよう」
えーん、それエロ本に良くある台詞!
ダメなんだって、最近の僕ちゃんはおかしいんだって!2人のこと考えると…。
むつ「……修二、顔がエロい」
華南「あれー?修二君何期待して膨らましてるの?」
意地悪に言った華南を軽く睨んではみたが、前かがみの僕ちゃんじゃ、2人を煽るだけだ。
むつ「修二、好きだぜ」
ーギュキュン
心臓が、跳ねたのと締め付けられたのが同時に起こり息が止まる。
目の前の真剣な顔のむつ、目眩がする。
むつは知らない、僕がその言葉を何年夢に見たか、今ある触れられる幸せが、一体いつからのものか。
12年…12年だ…
むつ「お前は?」
ス……キ……。
この夢のような日々が明日で終わりでも不思議じゃない。
好…き…。
言葉にしたら全部消える気がして、恐ろしくて口にできない…。
むつと2度目に体を重ねた時に、これが興味本位でも、終わったらなかったことにされることでも構わないって思ってしまう自分が嫌だった。幸せってものを、1度でも知ったら、人間そんなに簡単に忘れられない…。
僕には、人に言えない過去がある。落ち込みやすいし、うざいし、重いし、…汚い。だから笑って誤魔化して、時間が流れるのをやり過ごしてきた…なのに…
幸せは突然降ってきた。
『恋人だろ?俺とお前』
長年の恋い焦がれた僕のヒーローが、突然炸裂させた天然発言。
『俺、修二のことも好きだ』
ずっと憧れてた、ヒーローの隣に立てる強さと優しさを持つ男の告白。
こんなこと夢だ、いつか終わる夢に違いない…そう思ってるのに…
華南「修二、好きだよ」
何故?
この夢は甘さを増すばかりなの?
修二「……ッ」
何故、僕は…
この夢が覚めなければいいと思ってるの?
でも、むつも華南も男と恋愛するってどういうことかきっと知らない。
高校生の想像をはるかに超える…。
社会に出たら…夢ばかりは見れない。
学生のうちの夢
夢の終わりを拒むことなど出来ない…
だから…
僕は…この甘さに…慣れちゃダメなんだ
むつ「なぁなぁ、言えよ。俺のどこが好きなの?てか好きなの?」
僕は返事の代わりに、むつの唇にキスをした。
ちょっと眉間にシワを寄せたけど、舌を絡めたら夢中になって僕の舌を追ってきた。
そうしてる間に、華南が僕の手首に着いた手錠のベッド側の方を外し出す。
このままベッドになだれ込むと思っていたら、僕の体がフワリと浮いた。
にゃ!にゃに!?デジャヴ!?
華南の肩にかつがれ、手錠は片手から両手に変わっていて。目の前のむつがニヤついている。
むつ「誤魔化されてやらないよ」
修二「え?え?下ろして」
むつ「お前がその気なら、素直になるオモチャがあるんだ、なんか変な形なんだけど、後ろに突っ込むだけでいいってマキが…」
マキ!?
むつは、何やら紙袋から取り出した。
それを見た僕は、あまりの驚きに顔と喉が一緒に引きつった。
ぎゃァッ!!そそそ、それ!!
エネマグラ!!
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