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狭い世界の外側と俺たち〜むつ〜
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雨は、今だ止まず降り続いていた。
しかし、勢いは衰え、そのうちやむだろう。
雨宿りのためもあって、バイト終わりの俺と華南は、修二達を民宿に案内した。
俺たちの部屋に5人で入り、バイトのことや、夏休みをどう過ごしているか、話していた。
華南「へー、つよしは帰省してんのか」
克哉「そう、今日がお姉さんの結婚式だってさ」
むつ「あいつ大丈夫か?泣いてんじゃねぇーの?」
つよしは、姉の旦那になる人が好きだと前話していた。聞いた時は〝昼ドラか!?〟くらいにしか思わなかったけど、修二と華南と付き合ってから色恋で悩んだりして気付いた。
好きな人が兄弟と結婚って、実は相当キツイんじゃないかってこと。
俺って、マジ人の気持ちとか鈍感。
克哉「泣くんじゃないかな?兄弟の結婚って結構グッとくるよ、俺、仲良しの従兄弟の姉さんが結婚した時何故か超泣いたなぁ…」
むつ「お前がそんな切ない系の片思いするキャラとは知らなかったな」
克哉「は?片思い?」
むつ「好きだから泣いたんだろ?」
克哉「違うよ、俺5歳の時の話だし…、ハッ!それでか!!」
突然、克哉が何か思い出したかのように叫んだ。
むつ「でけェー声出すなよ。何がそれで?」
克哉は何やら慌てて自分の荷物から携帯を取り出した。
修二「どうしたの?」
克哉「今朝メールしてて、眠れないらしくて。あっ、つよし君とこ8時間時差あるから、あっちは夜中で、何か元気なかったんだ。俺つよし君の好きな人忘れてた、つよし君それで眠れなかったのか…。悪い修二、メールしてきていい?」
修二「ここですればいいじゃん、皆知ってるんだし」
慌てて出て行こうとした克哉を修二が引き止める。克哉は外が雨だと忘れていたみたいで、そっか、って言って部屋の隅でつよしにメールを打ち始めた。
克哉「むつ」
むつ「ん?」
克哉「サンキューな、お前優しいんだな」
その言葉が妙に心に響いて恥ずかしくなった。前の俺だったら気付かなかったろう。俺が優しいのだとしたら、きっとそれは…
修二と華南が変えてくれた…。
マキ「…(ふーん)」
マキは静かにことの成り行きを見守っていた。ハニカムむつを見て、意味深に心の中で微笑んだ。
むつ「……あれ?修二と華南は?」
克哉に、つよしに頑張れって送ってもらって振り返ったら、修二と華南がいなくなってた。
マキ「ト・イ・レ♪」
にこやかに返事したマキ。しかし、こいつが言うとトイレすら卑猥に聞こえるのはなぜだろう…。
マキ「むつ君は行かないの?」
むつ「俺は別に今平気だし」
マキ「そう、…勿体無い」
むつ「は?」
マキはいちいち意味深に笑う。
って言うか、95%ヘラヘラしている。
マキ「華南は分かってたみたいだけど、むつは分かってないみたいだね♪」
むつ「だからなんだよ、お前は笑ってばっかで話がややこしいんだよ。何が言いたい」
マキはニヤリと笑うばかりで、〝答え〟を簡単に教えるつもりはないらしい。
マキ「問題です。僕らは今日、何しに来たでしょう?」
むつ「俺らをからかいに来たんだろ?バイトなんて似合わないとか馬鹿にして」
マキ「うふふ、不正解」
すると、部屋の隅でメールを打ちながら、克哉が口を挟んできた。
克哉「今朝になって急に修二から連絡来たんだよ、『暇なら付き合って』って、マキ君は駅で偶然会って、修二は嫌がったけどついてきちゃったんだ」
マキ「もう、バラすなよつまんないなぁ」
なんだ…、てっきり3人で俺達を見に来たのかと思ったのに…。
そういえば、修二は奏一さんに言ってからここへ来たんだろうか?
昨日の電話では今日はバイトだって言ってたから、天気の影響で休みになったのかも…。ってことは、奏一さんは修二がここに来てるの知ってんだよな…。
分かんねぇ、奏一さんがどうしたいのかサッパリだし…修二に聞くか。
俺は、舞子やマキの存在に気を取られてて、肝心な部分を忘れていた事に気づいて、修二に確かめにトイレへ向かった。
トイレを覗いたら、2人の姿は無くて、代わりに奥の個室が一つ使用中になっていた。
俺は、まさか…と思ったが、名前を呼んで確かめた。
むつ「修二?華南?」
ーカタン
小さな物音がして、中の人物が動いてると思ったら、決定的な声が漏れてきて、俺はあまりのことに驚きを隠せない。
修二「……ンッ…アッ……」
何やっとをやじゃぁ!?
むつ「開けろ!」
2人でコソコソエッチなことしてるって!なんで俺抜きで始めてんだよ!
華南が「悪い悪い」って言いながら鍵を開けて、俺が中に入って鍵を占める。
華南「むつに見つかってイっちゃったみたい」
下半身裸の修二が後ろにオモチャを入れられ、ビクビク震えながらすでにぶっ飛んでいて、便座に座る華南の腕の中に抱っこされていた。
修二「…ッだぁ…んっ…ぬ…て…」
エ、エネマグラ!?
修二の中には、俺がマキにもらったエネマグラがぶっすりと入り込み、すでに何度かドライでイったのだろう。修二は瞳を潤ませ、ビクビクと体を痙攣させながら、華南に抱えられてぐったりしていた。
むつ「華南、何やってんだよ!」
華南「ん?誤解を解いてる、時間がないから、強制的に素直にしてるとこ」
修二「んンっ…ッ…なん、…も…もう…」
華南の腕の中でトロトロでビクビクしてる修二は、華南の襟をキュッと握って懇願している。その強烈な卑猥さは、ここ数日ヌいてない俺には刺激が強すぎて思考を停止させた。
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