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助けが来たにしおりをはさみました!
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助けが来た
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人影は2つ、さっきの男の人と先輩かなって思ったけど、よく見ると先輩たちと全然身長が違う。
違う人ってことは結城先輩の仲間....?
そう思って隠れようとするが、足がもつれて転んでしまった。
終わった。そう思った。
しかし、予想外の出来事が起きた。
「あ、バレー部の子だね。真、この奥の部屋に遥いると思うよ、俺にこの子任せて行ってきたら?」
近寄ってきた人は僕に見覚えがあるのか、もう1人の人にそう伝えて、さらに距離を縮めてきた。
「わかった!その子頼むで!」
その声を発した人をよく見ると、一ノ瀬くんで、びっくりする。
「ぁ....あなた.......たちは....」
「ん?遥助けに来たの。君は巻き添え食らった感じかな?んー、いい感じに薬入ってるね。君も保護してあげるからおいで。」
そういって抱き上げられる。
「ぁ....ゃ....やぁ....」
「ごめんごめん。少しの間我慢してね。後で薬抜いてあげるから」
そういって僕を抱き上げたまま、遥がいるであろう部屋に向かっていく。
そして、部屋に着くと、伸びている結城先輩と、一ノ瀬くん。そして遥がいた。
....無事....だった....よかった.......
その事で安心したのか、体から力が抜けて、一ノ瀬くんと僕を抱き上げているこの人が何か話していたけどよく聞こえなかった。
ふいに、なにか聞かれた気がしたが、薬の効きもピークに達していて、よく分からなかったし、僕に何か尋ねる時に、少し体を動かされたせいで、振動が伝わってきて思わず声が出る。
「う....ぁ....っは....んん....」
「それどころじゃなさそうだから帰るわ、じゃーね。」
そのあとは抱かれたまま、外を歩いて、どこかへ連れていかれた。
気づくとベットの上にいて、目の前にはさっきの人がいる。
「....な....に.......を....?」
「これ、飲んで。薬の効果、少しだけど弱くなると思うから。」
そう言って手渡されたのは普通の水に見える液体。なに....これ....
「楽になりたければ飲んで。そうじゃないならここから叩き出すよ。」
笑顔でそう言われ、怖くなって一気に口に含む。ほんのり甘くて、なんの液体なのかはよくわからなかったが、言葉通り、少しすると体が楽になってきた。
「なんで.......連れてきたの....」
「話が聞きたかったから。あと、君を放置していくのもなんだと思ったから。まぁ、珍しく情が湧いたのかもね」
「.......そう....名前....は.......?」
「九条蒼。」
「僕....土屋理人....」
「そう。それで、なんでこんなことになったか話してくれる?」
そう言われ、連れ去られるまでの経緯と、そのあとのことを話した。
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