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18歳以上ですか?
23.にしおりをはさみました!
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23.
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声の主は、床につくほどの長い黒髪の美しい女の人だった。
「君が、我が件属のお気に入りか。」
上から下までジロリと睨まれる。
「ふん、そんなに怯えることはない。どんな奴かと見定めに来ただけじゃ。」
「…見定め?」
「やはり、来られましたか。見定めずとも、彼は我らに必要な人。」
「我らの愛しい人。何の問題も有りませぬ。どうかお引き取りを。」
白夜と剛祈の知り合いなのか。でも二人の頭が低いことで、どうやら女性の方が偉いようだ。
「何を言っているか。我が件属の社がこれ以上悲惨なことになってほしくはないからな。」
「あ、あの…。綾瀬花麗といいます。突然住むことになって申し訳ありません。この社の維持には精一杯努めます!」
「ーーふむ。いや、なかなか良いのをもっておる。これなら少しは良くなろう。」
すると、花麗の前髪をかき上げ、額にキスをした。
「えっ…。えぇ?!」
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