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〔 彼方 side 〕
各々が昼食を食べ終わったあと 、 俺は一人でパフェを食べていた 。 龍ちゃんと半分こする予定だったんだけど 、 お腹いっぱいだから食べてって言われてしまった 。
宮原と頼んだピザとドリアはちゃんと半分こしようと思ったんだけど 、 思ったより量が多くて半分以上は俺の胃の中だ 。
チョコパフェを頬張る俺に 、 龍ちゃんはニコニコしながら見守ってくれてる 。
そういえば 、 龍ちゃんは俺の食べる姿が好きって言ってたなぁ 。
凛 : 「 ……… すごい食べるな 、 お前 。 」
チョコムースとホイップクリーム 、 フレークを混ぜて食べると宮原に口端を拭われた 。
うわ 、 クリーム付いてた?恥ずかし〜 … 。
めちゃくちゃ恥ずかしくて宮原にチラッと目線を向けると 、 指についたクリームを舐めていた 。
凛 : 「 甘っ 。 よくこんなの食えるな 。 」
「 な 、 な …… なんてもの舐めてんだよ!汚いだろ!! 」
凛 : 「 はぁ? 」
何してんだほんとに!
人の口に付いてたものを舐めるなんて 、 どうにかしてる 。 ほんとに恥ずかしいやつだ 。
不思議そうに首を傾げる宮原から目線を逸らすと 、 さとちゃんと目が合った 。
さとちゃんは無事にどんよりした空気から帰ってきたみたいだけど 、 なんで言ってくれなかったんだってジロっと睨むだけだ 。
連絡しようとしたんだけど 、 忘れてたんだよなぁ〜 。
なんて言っても拗ねるだけだから 、 黙っとくことにした 。 その代わり 、 チョコアイスを口元に運ぶと素直に食いつく 。
甘党のさとちゃん 、 可愛いなぁ 。
悟 : 「 …… ちゃんと報告しろよな 、 寂しいだろ 。 」
「 ごめんってぇ〜!次からちゃんと報告するからさぁ〜 。 」
悟 : 「 今日は夜まで遊ぶから付き合え 。 龍も 、 宮原もだ! 」
ぶ〜たれてたさっきまでのさとちゃんと大違いで 、 いつも通り活発でキビキビした親友だ 。
宮原はなんで俺も?って顔してたけど 、 皆で遊んだ方が楽しいからって説明すると渋々だけど了承してくれた 。
やっぱり良い奴だな 。
龍 : 「 ところで彼方 、 宮原くんと付き合うのはいいけどセフレたちはどうするの? 」
いつもの王子様スマイルで見守ってくれていた龍ちゃんが 、 急に口を開いた 。
俺はスプーンを咥えてスマホを見せる 。
メッセージアプリには 、 学校での友達と家族 、 そして新しく追加した宮原しかいない 。
そう 、 俺はセフレたちに連絡して恋人ができたことを報告したのだ 。
みんな良かったね〜と喜んでくれて 、 連絡先を消すことも快く了承してくれた 。 掲示板のアプリも消して 、 セフレと撮っていた写真も全て消去した 。
今まで恋人なんていたことなかったし 、 世のカップルがすることも分かってないけど 。
でも 、 宮原も今までのセフレとは関係を切ったことをスマホを見せて言ってくれたから俺もそうした 。 きっとこれが 、 付き合うことなんだろうな〜って 。
龍 : 「 へぇ 、 彼方も本気なんだね 。 良かった 、 幸せになってね〜 。 」
「 へへ 、 宮原も全部消してくれてるんだぜ! 」
龍 : 「 …… うん 、 二人は長続きするよ 。 なんだかんだで仲良さそうだしね 。 」
さっきも言ってたような?
でも 、 俺もそんな気がするんだ 。
ベタベタしてないカップルの方が 、 別れる確率は高いってどっかの雑誌にも書いてあったし 。
宮原はわりとドライな方だから 。
悟 : 「 …… 全くドライじゃねぇだろ 。 」
さとちゃんはボソッと呟いたけど 、 俺にはよく聞こえなかった 。
その横で宮原が耳を赤くしてたのは気付いたけど 。
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