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抜け出したHRにしおりをはさみました!
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抜け出したHR
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教室を出てから終始無言で空き教室に連れてかれた。
な、なんでこんなに怒ってるの?
僕のことなんかほっとけばいいのに……
「ごめん、勝手に連れ出して大丈夫?」
「え、あっはい…………怒って……ます、か?」
「…………そりゃ怒るでしょ」
「ごっごめんなさいっ!」
やっぱり怒ってるのは僕が居たせいだっ。
どうしよう…………せっかく周りと楽しそうにお話してたのにっ、僕のせいで変な空気にしちゃったし、挙句の果てには教室出てきちゃったし!
「は?なんで沙藤が謝んの」
「だ、だって僕のせいでこんな事に……」
「沙藤は何も悪くないだろ、それより大丈夫か?」
「え、?僕はなにも?なんでですか?」
「なんでって、あんなに言われて何も思わないわけ?」
「?……あぁ、大丈夫ですよ?慣れてるので」
「嫌じゃないの?」
「?はい」
「なんで嫌なんですか?皆んなが言ってることは正しいですし、何も間違ってないですよ?」
「………………なんで」((ボソッ
「?……ごめんなさい、なんて言いましたか?」
低くて小さい声だったのでよく聞き取れなくて聞き返すと「いや、なんでもない」っと返って来る。
……………………あぁっ!
「ほっ!HRは!?」
しまった……忘れてた……。
今から戻ったらさっきの事もあるし空気が重そう……でも戻らないわけにはいかないし………………
ど、どうしよう?!
「そういや、そうだな」
「も、戻らなきゃ!」
「待って」
「はっはい!」
「もう少しここに居よう」
「え、でも……うわっ!」
戸惑っていると腕を引き寄せられた。
「だめ?」
「あっあぁっ!」
「……え」
!?
かァァァ
顔が真っ赤になるのが分かる。
た、高峯君が耳元で喋るからだっ!
変な声がでたっ!うぅぅぅ
「あ、あぅ、うぅぅぅ」
高峯君なんか言ってよぉ
ダメだ…………泣きそう
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