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第2王子5 sideシャーロット(王妃)にしおりをはさみました!
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第2王子5 sideシャーロット(王妃)
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セリーヌとは昔から仲が良かった。それはカミュエルと結婚してからも続いていた。
会う回数は減ったが、手紙は届く。
「えっ!2人目!?おめでたいわ!!では、今日はジュードくんとノアくんが来るのね!!」
お茶会は子供たちが好きそうなものを増やそう。
ジュードくんとノアくんが来ると子供達は喜んだ。楽しい茶会だったが、それが一瞬にして終わる。
毒で倒れたノアくんの姿を見て足が震えた。
部屋で休むことになり、子供達を見る。レオンは元気だが、グレイルはぐったりとしている。
窓からジュードくんレオンくんカミュエルが入ってきた時は驚いた。ドアから入ってこなかったのは何か理由があるのだろう。
毒の検査では私とグレイルが引っかかった。
グレイルが辛い思いをしていた原因が毒だなんて、気づかなかった。
傍にいる時間が長かった自分が情けなくなる。
催眠術にかかったレオンを起こして、食料をテーブルに広げた。
「それにしても…変わった食べ物ね…」
「少し食べてもいいですか?」
レオンが食べたそうに見る。ジュードくんは好きにどうぞと食料を追加した。
「お茶会ではあまり食べられなかったし、皆で食べてみましょうか。」
「ぼくのおしゅしゅめは、ぽてちでしゅ」
「ポテチ?」
「うしゅいまるい、えのやちゅでしゅ」
ノアくんが進めた袋を開けると、薄くスライスされたものが入っていた。
「母上、僕はこの紫の飲み物が気になります」
「僕はピンク」
「ジュードよ私も食べてみたい。」
「どうぞ…
ポテチはお菓子のひとつで、手で食べます。
レオンが気になっている飲み物はぶどう味の炭酸ジュースです。炭酸なのでグレイルくんは苦手かもしれません。炭酸の無い普通のジュース…いちごオレがオススメです。」
「なるほど。グレイルは味見をしてみて無理そうなら私が飲もう。」
ジュードくんの説明を聞いた後、丸くて薄いポテチというものに手をつけた。
パリ
パリパリパリパリ
「ん〜〜〜!美味しいですわ!!」
パリパリとした食感。薄い塩気とほのかに香るイモの風味が広がる。
これは…これは手が止まらないわ。
「美味しい!!ジュード!!これのレシピは?」
「そうですね…掃除が終わってからお教えしましょう。」
レオンとグレイルも気に入ったのか、無言で食べている。
「ポテチはカロリーが高い…太りやすいので、3日に1回など、決めた方が良いと思います。」
「ふむ。食べすぎないよう気をつけなければ。」
「あと、炭酸ですが噴き出す可能性があるので、気をつけて開けてください。決して振ったり、落としたりした後に開けてはいけません。服が大変なことになります。
子供では飲み物の蓋を開ける事が難しいので、陛下か王妃様が開けてください。」
そう言うとジュードくんは紙で作られたコップを用意した。これで飲み物が飲めるの!?
「では、私が開けよう」
カミュエルが蓋を回すと、プシュッという音が響いた。
「ん?なんだこれは、エールか?」
「いえ、これは炭酸のジュースです。」
コップに入れると、シュワーと泡がコップの縁まで上がってくる。
「確かに父上たちがたまに飲んでいる飲み物みたい」
レオンが恐る恐るコップに口をつけた。
「うわっ!?なんだ?……痛い?だが美味しい!」
「これは甘くて美味しい。」
2人の様子に私もと1口飲んでみる。シュワッと爽やかな感覚、そして葡萄の甘い香り抜けた。これはワインより好きかもしれない。
「グレイルも少し飲んでみなさい」
「はい………ごくごく……う……いたいです」
グレイルに炭酸はキツイらしい。ジュードくんがイチゴオレというのを開けた。
「ミルクとイチゴなので、子供に大人気です。大人でも好きだと思います。」
「うむ!美味しいな!!」
「美味しいです!!」
「優しい甘い味でいいですわね。」
ジュードくんはノアくんと少しゆっくりすると、何かするのか出ていった。何をするのか気になったが、今は無闇に動かない方がいい。
レオンはジュードくん達が出ていったドアを見つめる。
「……お父様お母様、ジュードの所へ遊びに行ってもいいですか?」
「護衛は部屋の外で待たせること。
必ずジュードと共にいること。
ジュードがしている事は極秘だ。誰にも言ってはいけない。それが守れるなら行ってもいいぞ。」
「分かりました!行ってきます!!」
レオンが元気よく出ていくと、グレイルが羨ましそうにする。
「元気になったらたくさん遊びましょうね」
「はい…お母さま」
「うふふ…私達はお菓子を食べて待ってましょう」
寂しそうな顔が、花が咲くような笑顔になる。食いしん坊はカミュエルに似たらしい。
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