アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
僕
-
僕は木枯雪(こがらし ゆき)。
今さっきから高校3年で健全なる男子!
雪って名前はよく勘違いされるけど
これでもちゃんと男子です。
好きな人は…男。
おかしいのはわかってる。
けど好きになったんだから仕方ないじゃん?
叶わないのはわかってる。
きもがられるのもわかってる。
だから、ずっと、
この中1からの5年間、黙ってきた。
「ゆーき,どした?ぼーっとして。
そいや,クラスまた同じだな!
でもまあ嬉しい、これからもよろしくな 」
ぼーっと座っていたら
突然頭上から声が降ってきた。
見上げると、僕の中1からのクラスメートで
好きな人でもある倉持日向(くらもち ひなた)がニヒッと笑っていて僕に話しかけていた。
"でもまあ嬉しい"
が頭の中に響く。…う、好きだ…。
好きなんだよ。でも正真正銘、
こいつはノンケだし。
なんで同性愛者じゃないんだよ…。
「あ-喜べ喜べ。お馬鹿な日向くんに勉強
教えてあげんの僕だけだからな,よろ」
いつもこんな感じ。
好きだと思わせないような口ぶり。
日向に勉強教える奴はいくらだっている。
だけど、ただ日向が僕に教えろ‼︎って
言うだけ。
もしかして…?なんて、
そんなんだったら世の中出来過ぎ。
そんなん、夢見ないよ僕は。
一瞬の間違えで一生を狂わせたくないから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 111