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談話室 2
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光樹の自己紹介が終わると、波留は何故か会長に押されるようにして部屋の扉近くへと向かわされる
「ちょっと‼か、会長!?…なに押してるんですか。」
「だって、気になるんだろう?あいつの事。」
(気にはなりますけど…なんで俺なんですか‼)
波留は、大声で猇達に助けを求めるが、彼らは首を横に振るだけだった
「俺達は会長に聞かなきゃいけない事があるし、清と今あってもねぇー…」
真尋はひらひらと手を振り、波留にこやかに送り出し
「っ‼」
「いやー、組長命令には敵わないっすから。俺でも」
光樹も両手を顔の前で合わせながら、へらりと笑って言う
「俺は、今あのバカに会っても何の得もしないから行かない。」
猇に至っては、通常運転だ
(こ、猇のバカ‼)
波留はほそのまま、扉を開けられ外へと放り出された
「ま、待ってくださ…‼ぶふっ‼」
扉を開けられ外に出た瞬間、波留は顔を誰かにぶつかり顔を埋める
「……なにしてるの?波留?」
埋めて数秒、響くように聞こえてきたのは聞きなれた少し低めの優しい声
「………なんでもない。」
扉を閉められ、逃げ道を失った波留は顔を埋めながら、そう答えた
(もー…最悪だ。)
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