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見知らぬ誰かにしおりをはさみました!
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見知らぬ誰か
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もう一度寝ると言った波留だが、結局寝られずベッドの中で狸寝入りをしていた
(……逆上せたのなんか初めてだな。)
ぼーっと頭がして、なんだか落ち着かない
もぞもぞと布団の一部を抱え込むと、携帯の着信音がなった
「…ん?」
短い着信音…メールだ
しかも立て続けに何通も送られてくる
「なんだろ…。」
波留は少し怖くなったが、それを手に取りメール画面を開く
「…え。なに、これ…」
そこには先程消したアドレスからのメールだった
-波留、何処?-
-会いたいよ。-
-寂しいんだ。迎えに来てよ。-
-俺の可愛い波留-
-愛してる。-
思わず声を上げて、携帯を床に落としてしまう
「…波留⁉︎」
そんな波留の声を聞きつけたのか、帰って来ていた清が部屋に入ってきた
「…ぁ、キ…ヨ…」
その後に続いて猇もかけてくる
「どうしたの?何かあった?」
何があったかを聞いてくる清に波留は自分が落とした携帯を指差す
「ケータイ?…ケータイがどうかしたの?」
清は何気無くそれを拾い上げ、画面を覗く
「何これ…」
メールの内容を見た清は波留の顔を見て尋ねてきた
「わかんな…い。さっきから…ずっと」
今だに送られてくるメールに3人とも唖然とする
「…波留、とりあえず落ち着けよ。キヨ、それ電源切っとけ。」
猇が清の持っている携帯を切るよう言い、ベッド横にしゃがみ込んで波留の背中を撫でた
「…ん。切った。もう平気って訳じゃないけど一旦大丈夫だよ。波留」
2人に慰められ、何とか落ち着きを取り戻し始める
「……うん。ごめん、2人とも」
「いいって、それよりも猇に酷いことされたんだって?」
「はぁ?してねぇよ」
そしていつもみたいに、言い争いが始まった
(安心させたいのか、怒らせたいのか…どっちなんだか…この2人は)
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