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遊園地で迷子…!? -コラボ- 2
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振り返った少年の大きな瞳にはたっぷりと涙が溜まっており、今にも泣き出しそうだった
「…迷子かな?」
少年と目線を合わせるためにしゃがみ込み、小首をかしげて微笑みかけると少年も同じ様に首を傾げる
「お兄さんは、一人ぼっち…?」
「えっと…俺も迷子なんだ。」
頬を人差し指でポリポリと掻きながら恥ずかしそうに波留は微笑んだ
「お兄さんも、迷子なんだぁ。」
自分と同じ状況にあるからなのか、少しだけ安心した様子を見せる
「俺は波留、…ぼく、名前は?」
まず自分から名乗り、その後少年の名前を聞く
「僕、ユキ…」
「ユキくんか…良い名前だねっ」
白い肌とサラリとした髪、幼いながらに整った顔立ちがとても印象的で波留は自然と感じた事を口に出していた
「ユキくんは、どんな人を探してるの?」
迷子ならば探さなければいけない相手がいる事は確実なはず…
情報を貰うために波留はユキに相手の事を聞いた
「えっとぉ…命っていうの…おっきくて…かっこよくて…」
ユキから相手の特徴を聞いた波留は自分の中で情報を整理する
そして、もう一度ユキの顔を見つめ、考える
(その命さんって人も心配してるはず、…迷子センターに連れていけばいいんだろうけど…)
なんだかあの迷子センターに放っておく事が出来なかった
(あそこって、結構不安になるんだよね…)
「じゃあユキくんに俺から提案っ」
スクリと立ち上がり右手を差し出すと、ユキに向かって波留は言った
「俺と一緒にその命さんって人、探さない?」
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