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初めての恋は苦い味?
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学校に着くと雨が降り出した
今もその勢いは増して降り続いている。
昨日の夜から曇っていたけど
まぁ今日降っても
夕方には止むだろうと思い
傘は持って来なかった。
雨は嫌いだ。
頭が痛くなるし、音うるさいし
「新ー、お前生徒会に入るの
どうすんのー?」
昼休み、ダチがそんな事を言った
「あー、まだ分かんねえ」
そういえば、そろそろ生徒会に
入るかどうか検討しねえとな。
期限迫ってるし・・・
会長と一緒に居られるのは
う、嬉しいけど
眼鏡が居るし・・・
「どうすっかな・・・」
とりあえず放課後にでも会長に
相談してみよう。
眼鏡が居ませんように。
そう願い、その日の放課後
生徒会室に足を運んだ
眼鏡の事があったから、
一瞬入るのを辞めようかと思ったけど
廊下の向かい側から、会長の声がした。
「あれ、新?どうしたの?」
「か、会長っ」
うわ、やばっ
好きって自覚してから初めて会うから、
改めて会長を見ると胸がドキドキした
「ちょっと話が・・・」
やばい。
心臓の音気付かれてねえかな?
「?・・・とりあえず入りなよ。
今日は成海も来ないし」
「え?・・・はい」
あの眼鏡が来ないと聞くと
俺はどこかホッとした
そのまま会長に連れられ、俺は
生徒会室に入った
散らかっていた山積みの資料も
すっかり整頓され
前に来た時よりも部屋が広く見えた
会長は着ていたブレザーを脱ぎ
椅子に掛けると、何か飲む?と俺に尋ねた
「こ、コーヒーでお願いします」
「ん、コーヒーね」
まて、ここは俺が煎れるとこだろ
何会長にやらせてんだよ
「あっ、俺やります」
「いいよ。新は座ってて」
にこりと笑って俺を見る
優しい声、優しい口調が
すげえ心地よかった
「はい。」
「あ、ありがとうございます」
会長に煎れてもらったコーヒーを手に取ると
少し冷ましてから一口飲んだ
ほろ苦い味が口に広がる
「どう?美味しい?」
「はい。とても」
俺がそう言うと、会長は
ふふっとまた優しく笑った
「コーヒー飲めるなんて新は大人だね。」
「え、そうですか?」
「うん。成海はコーヒー飲めないよ?」
「えっ!」(笑)
眼鏡が・・・
あんな大人びた顔した眼鏡が、
コーヒー飲めない?笑
「成海、苦いの苦手だから。」
し、知らざった。
あいつコーヒー飲めねえのかよ
ガキかよ(笑)
(今新は世界中のコーヒー嫌いを敵にした)
「で、何?話って」
込み上げる笑いを堪えていた時
会長がそう口にした
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