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野菜は鮮度で選べ
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拝啓、お母さん。
忍は今日、無事に家に帰れないかもしれません。
不良の家に連れ込まれそうです。
願わくば、助けて下さい。(泣)
「忍ー、どれがいいと思う?」
あれから、秋人君に連れられて
近くのスーパーに入った。
目の前で、人参を物色している秋人君は、
僕にそう訪ねてくる。
「これもいいなー。んー。
おっ、ナスもいいな!」
そんなもの、一体何に使うんだ?
(料理に使うんですよ忍。)
まさか、・・・・・
野菜プレイっ!?
僕がさっき、一度断った事で
腹を立てているのか!?
その仕返しに、まさかっ
人参やナスをっ、ぼ、僕の中にっ!!
⚠︎ 忍は混乱しています。
「なぁ。どれがいいと思う?」
なら、なるべく小さいものを選んで
痛み軽減を計るしか・・・っ!
「こ、これとかいいと思うよ」
とりあえず、一番下に埋まっていた
小さめの人参とナスを手に取った
「はぁ?小せえよ。こんなんじゃ
満足出来ねえだろ。」
「はっ!?」
何を言っているんだ!
僕にはこれでもデカイ方だと思うよ!
やめてっ!これ以上のデカさだと
僕死んじゃう!!
⚠︎秋人は食べ応えの事を言っています
「よし。んじゃ買い物も済んだし、帰るか」
「・・・はい」
覚悟を決めろ忍。一瞬だ。
別の事考えながら目を瞑っていたらすぐ終わる。
今更逃げたら殺されると思い、
僕は心の中で必死に恐怖と戦いながら歩いた。
「着いたぞー」
早っ!!
えっ、もう家着いたの???
まだ完全に覚悟決めてないよ!!
「ちょっと待ってな。今鍵開けっから」
鍵穴ぶっ壊れてくれないかな。
いっそ鍵折れてよ。僕を逃がして神様。
鍵穴になるのはやだよ。
そんな願いも虚しく、
ガチャリと鍵が開いてしまった。
「あ、秋人君っ!」
やっぱり僕は!野菜プレイなんてっ!!
そう言おうと思った時だった
「にぃにぃーー!おかえりーっ!」
中から小さい女の子が出て来て
秋人君に抱きついた
「おー、小夏。ただいま。」
「おにぃちゃんーおそいよぉー」
「ごめんごめん。いい子にしてたか?」
今度は男の子も走ってきて、
これまた秋人君に抱きつく
いきなりのその光景に、
僕はただ呆然と立ち尽くした
「お、お兄ちゃん?」
ポロリと、その言葉を零すと
秋人君にしがみついて、その二人は僕を見上げた
「にぃに、このひとられ?」
「兄ちゃんの友達。忍、まぁ入れよ」
そう言われて、恐る恐る中に入ったが、
何故か僕は女の子にずっと睨まれていた。
「こっちが妹の小夏。んで、こっちが弟の春人。
まだ四歳でガキだけど、仲良くしてやってくれ」
そう紹介されて、僕はよろしくねと言って
手を伸ばしたが、
女の子の方の小夏ちゃんに、
手を払われてしまった。
「やらぁっ!このひとやらぁっ!」
ええええっ!!なんでぇ!
「こら、小夏。忍に謝れ」
「あっ、いいよそんな」
ぷくっと、頬を膨らませて、
小夏ちゃんは秋人君の背中に隠れた
「らって、このひとにぃにのカノジョれしょ?」
か、彼女っ!?
「ち、違うよ!僕は友達だよ?」
慌ててそう訂正し直すが、
小夏ちゃんはまだ僕を睨んでいる
「小夏。忍は友達だって。な?」
秋人君は小夏ちゃんの頭を撫でてそう言った
「にぃにはこなつのらからね!!」
何の話っ!?
「こ、こなつちゃんはぼくの、およめさんらもん!」
「はるとやら!にぃにがいい!」
今度は隣に居た春人君が
小夏ちゃんに抱き付いて泣き出した
「あーもぉ。お前らあっちで遊んでろ」
秋人君が少し荒めの口調でそう言うと、
小夏ちゃんは目に涙を浮かべた
「に、にぃにのばかっ!」
そう言って秋人君をポカっと殴り
別の部屋に入って行ってしまった
「うっ、ヒック・・・こなつちゃんはぼくのらもん・・・グズッ・・・」
春人君はその場で泣きじゃくっている
どうしていいか分からず、おどおどしていると
秋人君が春人君の頭をそっと撫でた
「春人。好きな女が泣いていたら、
黙って側に居てやるもんだぞ。」
「うっ、・・・そ、そうらの?」
「そうだ。一回や二回振られたくらいで、
お前は諦めるのか?」
いや、何を言ってるの秋人君
「ヒック・・・ううん、あきらめたくない」
「よし。ならばゆけ!!」
小夏ちゃんが入って行った部屋を指差して
秋人君はそう言った
「う、うん!!いってくる!
こなつちゃあぁぁーん!!」
涙を拭き取り、キリっとした顔つきで
春人君は走って行った。
「よぉし。これでゆっくり出来るな」
手をパンパンと叩いて、秋人君は立ち上がる
「・・・・・・・」いや。
いやいや何なんですかねこの家は
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