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お誘い
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「しーちゃん❤︎やっと対面出来たのぉ❤︎」
次の日、ようやく大崎が学校に来た
「ひっ!」
のはいいが、大崎を見るなりこいつは飛びつこうとして
「こ、来ないで下さいっ!」
「へぶっ!」
大崎は持っていた本で巨人の顔を叩いて身を守ったけど
本当にこいつ・・・誰でもかんでも抱き着こうとする癖どうにかなんねぇのか?
「いたた・・・なんやつれないのぉ
ハグも駄目とは、ちと悲しいぜよ」
「日野、君はもう少し静かに挨拶出来ないの?」
「だっていっちゃん!俺やっとしーちゃんに会えたんやぞ!
そら嬉しくて抱きつきたくもなるやん!」
「だから、そこが騒がしいの。」
相変わらず会長は巨人に対して冷静で
はぁっと肩を下ろして、背中に隠れていた大崎の方へ振り向いた
「大崎、話はさっきした通りなんだけど
協力してもらえるかな?」
「は、はい・・・休んでしまった分
精一杯・・・頑張ります」
「ありがとう。世話を掛けるね。
大丈夫、日野からはちゃんと僕が守ってあげるから」
会長はそう言うと優しく笑って
大崎の頭を撫でた
昨日秋人から連絡があって
無事付き合う事になったみてぇだけど
「はい・・・ありがとう・・・ございます」
好きな奴と付き合えたなら
普通嬉しくてもっとオーラキラキラさせてもいいのに
大崎は、あんま嬉しそうじゃなかった
というか、元気無い?・・・
「さて、じゃあ早速。
今日の朝は大崎と僕が。昼は成海。
放課後は新と成海で日野に付こう」
大崎の様子を伺いながら
会長の言った事に俺は返事をした
「放課後・・・か」
って事は、帰りがまた少し遅くなるな
帰り、一緒に帰れるかな・・・
「じゃあ新と成海は解散していいよ。
後はそれぞれの担当時間にまたお願いね。」
「はい、分かりました」
会長にそう言われて、一礼を済まし
俺と眼鏡は生徒会室を出た
二人で廊下を歩きながら
俺は横目で眼鏡を見た
てか眼鏡の奴、最近は本当に大人しいよな
前ほど触ってこねぇし・・・
どこか落ち着いてるし
つか、あの文化祭以来
眼鏡とセックス・・・してない
いや別にセックスしてぇとか
そんな事全然思ってねえけどっ!
触って欲しいとかキスしてぇとかっ
ほんとに微塵も思ってねぇけどっ!!(焦)
だけどさ・・・
「・・・・なぁ眼鏡」
「ん?」
なんで、前はあれ程しつこく触って来たのに
最近はあんま触って来ないんだろう・・・
「お、お前・・・さ」
少し不安になって、そう俺が声を掛けると
眼鏡は眠そうにあくびをして
やがて俺の方を見てきた
「なに?」
「っ!・・・な・・・んでもねえ」
「・・・・」
くそが!
朝のこいつの顔は何でこうエロいんだよっ!!
ドキっとして不自然に目を逸らしちまったじゃねぇか!
「・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・っ(汗)」
いつまでこっち見てんだよ眼鏡の野郎っ
「・・・・・」
横から感じる眼鏡の視線に
俺の心臓はバクバクうるせえし
何で最近の俺はこいつの事ばっか考えてんだ
「ねぇ新」
その時、眼鏡に名前を呼ばれて
俺は一瞬体をビクッとさせた
「な・・・なに?」
「今週の土日。空いてる?」
「は?」
いきなりそんな事を言われて
俺はまた眼鏡の方を向いた
土日?・・・別に用事なんてねぇけど
「空いてる、けど」
なんだ?なんかあんのか?
「ん、じゃあさ」
「??」
眼鏡は何故か少し照れた顔をして
頭を掻きながら何かを呟いた
「泊りに来いよ」
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