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これじゃまるで
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柔らかく微笑んだ日野の声。
そのままお願いをするように日野は僕に指示を出した。
何度も途中でやめようと思ったけど、何故かやめられなかった。
そして、日野にまずイヤホンを付けて欲しいと言われ、訳が分からなかったがとりあえずその通りに、僕はイヤホンを付ける。
『いっつも何で抜いたりしゆう?』
「……変な事聞かないで」
まず日野に言われた事は、いつも僕が一人でする時のようにしてほしい、だった。
けれど、正直僕自身、必要最低限でしかした事はない。
生理現象の一環として思っていただけだし……こんな状況でそれをやるなんて本音を言えば考えられない。
『いっちゃーん……全然聞こえてこん……』
「っ…だ、誰かに聞かれてるのに……そう簡単に出来るわけないでしょ……」
全くその通りだ。全然集中出来ない。
というより……本当に何をしているんだ僕は……
『聞きゆうの俺だけやん』
「……っ……」
むすっとした日野の声が聞こえる。
電話なのに、今彼がどんな表情をしているのか想像が出来た。
『あ……じゃあいっちゃん、ちょっと指咥えてみて?』
「は……?」
心臓がバクバクとうるさかった。
突然そう言われ、何を言い出すんだと言ってやりたくなる。
「な、なんで?」
『まぁまあ、ほら……やってみて?』
「……無理……だよそんな」
なんで自分の指なんか……
『な?……お願い』
「…………」
…………日野はずるい。
いつもはそんな声しないくせに。
「…っ……ん……」
ゆっくりと、人差し指を口の中に入れてみる。
入れてその後は……何をすればいいんだと混乱したが、日野に「そのまま指を舐めて」と言われ、僕は戸惑いながらもその通りにした。
「は……っ………」
『………………』
こんな行為になんの意味があるのだろう。
そんな事を頭の片隅で考えながら、しばらく指を舐めてみた。
『いっちゃん……もっとさ……飴玉舐めるみたいに舌使って?』
「……っ……」
ゾクリと背筋が震えた。
飴玉……飴玉ってどうやって舐めるっけ?……
舌を使って……口の中で転がして……上顎と舌を使って吸って……
「っ……」
『……ふふ…………音すごいで?……』
「‼︎……」
カッと顔が熱くなる。
そんなの、君がこんな変態じみた事やらせるからでしょって言ってやろうと思ったけど…………
「は、……っ……」
日野のうっとりとした声がイヤホンを伝って耳に響く。体の芯がゾクゾクと震えて、その感覚に逆らえなかった。
『いっちゃん……まだ下触ったらいかんで』
「……っ」
そう言われ、下へと伸ばした手がピクリと停止する。
いつもなら、こんな事にはならないのに。
どうして今、日野の言葉に素直に従っているんだろう。
『服の中に指舐めてた方の手ぇ入れて?後は言わんでも分かるよな?』
「…さすがにそれは……」
『今日いっちゃんが頑張ってくれたら、俺しばらく課題 頑張れると思うけんどなぁ……』
「………………」
そう言えば僕が断れないとでも思っているのだろうか。…………
いや、案外そうなのかもしれない。
「言っとくけど……僕、胸触っても感じたりしないよ?」
逆に、日野がそう言ってくれてよかった。
自分自身への誤魔化しと口実になる。
『ふふ……まぁ触ってみて?』
「…………っ……」
ゆっくりと手を服の中に入れてみる。
胸を撫でてみたりしてみたけど、本当に恥ずかしくて死んでしまいそうになる。
『いっちゃんの指……唾液でベトベトやなぁ?』
「っ‼︎……」
『ちゃんと指先で触って……なぁ?……いっちゃん……』
「ぅ……あ、」
急に耳元で息が吹きかけられる。
イヤホンだから荒く聞こえたが、鼓膜の奥までそれが響いてビクリとしてしまう。
「っ……いきなり……なに……」
『ん?……なにが?』
「……っ、……」
日野は知らないふりをした。
僕の反応を見て楽しんでる彼に少しだけムッとする。
「は……っ……はぁ……」
『…………』
さらに最悪な事に、先程電話越しに息を吹きかけられて、僕のものは完全にその気になってしまった。
……日野はそれを狙ったのだろうか。
『目ぇ閉じて……今いっちゃんに触りゆうのは俺やで』
「……っ……う……」
そんな事…………言われなくても……
「日野………もう……」
『ええー?……まだ駄目……俺もっといっちゃんのおっぱい触りたい』
「っ君は触ってないでしょ……」
『ん……そうやけんど……もうちょっとだけ頑張って?』
「〜〜ッ‼︎」
指が胸の突起に吸い付く。自分でこんなこと……こんな、こと…………
「は……ぁ……」
『あれ?いっちゃん、胸は何ともないがやろ?』
「……っは、……」
駄目だ……日野に言い返す事も今の僕には考えられない。
思考が働かない。
指で摘んでみたり、弾いてみたり、撫でてみたり……
「……っぁ……、ぅ…」
止まらない。もう、下も触りたい。
ジンジンして、アツくて、もどかしい。
『あー……やばいわ………声我慢するの反則やで……』
日野が一言喋る度に、腰がゾクリとして、僕じゃない僕が引き出されていくような感覚に落ちる。
『いっちゃん……そろそろえいよ……もう結構キツいやろ?』
「…は……っ……う、ん……」
こんなのおかしい。
『よく我慢出来ました……』
これじゃまるで…………
『俺の言う事ちゃーんと聞いてくれたんやね……』
…………僕が日野に
『じゃあ今度は下も触ってみようか?』
「……っ……」
支配されているみたいだ。
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