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不思議な高校生にしおりをはさみました!
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不思議な高校生
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似合わない……明らかに浮いて見える
不思議だ。こいつらも俺と同い年のはずなのに…(伊織は除く)
少し散らかった部屋に3人の男。この図は全然不自然じゃなく、むしろ高校生だし普通のことなのに……
「………謎だ」
独り言をもらしながら、パタンと部屋の扉を閉める。
「てか、ここまで来たはいいけど…何すんだ?」
ちょこんと大人しく座ってる3人に聞くと、秋人がソっと指差した。
「これ……したい」
コレというのはWiiのマリ◯ブラ◯ーズだった。
あ、これ買ったはいいものの…全クリして飽きたやつだ。なつかしーーっ!!
「…このキノコ……かわ、いい」
どうやらピ◯キオが気に入ったらしい。
「よし、んじゃ下行くか!俺の部屋じゃできねーしな」
「幸輝!!これはどうやって遊ぶのだ?見たことないぞ」
「はあ!?このご時世でマジかよ!!あとで教えっから早く着いてこい。…お前はさすがにわかんだろ?」
この中では常識人の杉田に聞く。
「はい、もちろん見たこともありません」
「………」
うーわー
すごくいい笑顔…
今時Wiiを知らない奴がいたなんてビックリだわ。アレだろ?もう今はWii Uってのも出てんだろ?高くて買えねぇけど!!←
リビングに行けば、すんごく綺麗に掃除をされてて若干母に引いた。
たかが高校の友達を連れてきただけなのにこの張り切りよう。他の友達のときとは大違いすぎんだろ!!?
まぁ……わからなくは…ねぇけどな
チラッと降りてきた秋人を見やる。
見事なプラチナブロンドの髪に白い肌。人を射抜くかのような赤い瞳に憂いを秘める表情。すごく……引きこまれる。
「……?こーきぃ?」
「…ッ!!な、なんでもねェよ。おら、繋げたからこれ持って!」
バチっと目が合い、慌ててそらす。
高校生離れした大きな瞳に見つめられると、気がおかしくなりそうだ……
秋人と杉田と伊織にそれぞれ色が違うリモコンを渡す。(ちなみにこのWiiリモコンの数は友達が寄付してくれて見事に溜まり場になった)
なんだかんだで、こいつらも普通の高校生と変わらないんだって思えて何でか嬉しく感じた。
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