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《2》にしおりをはさみました!
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《2》
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胸が高鳴る。
緊張しすぎて手汗が酷い。
俺、新沢 湊は
まるで金縛りにあったかのように微動もせず、ただただある男子の後ろで固まっていた。
今は放課後で、俺の周りでは他の生徒達が帰り支度をしたり、友達と駄弁ったりしている。
やっ、やっべーー
マジ緊張する…
でもいつまでもこのままじゃあ駄目だよな
勇気を出して、目の前の男子に震える唇で声を掛けた。
「な、那由汰!
いい、い、一緒帰ろっ!?」
そう声を掛けて振り返ってくれた寺井那由汰は、短く溜め息を吐いて呆れ顔をしていた。
「やっと声掛けてくれたね。
待ちくたびれた…」
「待っててくれたんだ。
ありがとう…」
「一緒に帰るのは当たり前だろ。
僕達付き合ってんだから」
にっこりと笑った那由汰が途轍もなく可愛くて、ま
すます胸が高鳴る。
そう、今日の昼休み那由汰に告白して、今日恋人同士になって初めて一緒に下校するのだ。
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