アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
41にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
41
-
スマホを握りしめて震える蒔田を、「どしたー?」とのんきにのぞきこんでくる、噂の人。
「シバがなんてー?」
ライン画面の『柴田さん』という文字を見て、
「やっぱりマキにも連絡いった?」
律儀だなー。なんて楽しそうに笑っているけど、蒔田としては笑えない。全く笑えない。
『手出す』うんぬんは、深山に見られてないだろうか。蒔田の背中を嫌な汗が走る。さっきシャワー浴びたばかりなのに。
「いや、ミヤさんを、よろしくって」
なんて説明したものか。できるわけないから、内容については適当に濁す。
どうやって返信をしよう。先輩相手に既読スルーは不可能だ。だいたい、男を相手に手を出すなって。かわいいって。なんていう、たちの悪い冗談だ。
そう、冗談なんだから、こっちもいつものノリで返せばいい。なのに。
「ちょいまち。かして」
蒔田のスマホを奪い取って、勝手になにやら打ち込もうとする 。ふんふん鼻歌まで歌って楽しそうだ。
「駄目ですって!」
「いいじゃん。…送信っ」
「あーっ」
蒔田の制止をきかずに、深山はやるだけやって、投げてよこす。画面を見ると、既に送信されたメッセージ。
『うるせー。俺たちもう寝るから!邪魔すんなよ』『お前も奥さんとよろしくやってろ!』『↑by深山』
---終わった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 360