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59、本当は…
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キセキside
赤「すまない。待たせたね。」
赤司と緑間が戻ってきた。
黄「あ!おかえり!買ってきたッスよー!残り少なかったんすけどギリギリセーフだったッス!」
紫「赤ちん赤ちん食べていー??」
赤「あぁ。かまわないよ。」
赤司の許可をとると、紫原は待ちきれず黄瀬からドーナッツの入った箱を取り上げた。
黄「あーーー!!俺が最初じゃないんすかー!?」
青「ナイスだ!紫原!俺にもよこせ!」
黄「俺が俺のポイントで買ってきたんすよ!?
1番最初にもらうのは俺ッス!!」
紫「そんな決まりねーし。早もん勝ちだし!」
青「あぁ?俺が1番に決まってんだろ!」
紫「ちょ!峰ちん!ひっぱらないでよ!」
黄「そーッスよ!ドーナッツ落ちたらどーするんすか!?」
青「んなもん、てめぇがまた買ってくりゃーいい話しじゃねぇーか。」
3人のやりとりに赤司は笑い緑間はため息をついた。
緑「お前ら!少しは静かにするのだよ!!
…だいたい、いつもお前らは…(説教中」
紫「……」
赤「ん?どうしたんだい?敦。」
さっきまで3人でギャーギャーと騒いでいたが
ドーナッツの箱を開けた瞬間紫原が突然黙った。
それが気になり赤司が問いた。
と、同時に緑間に説教をくらっていた青峰と黄瀬が静かになり、紫原の方を見た。
紫「…ねぇ…黄瀬ちん…」
黄「どうしたんすか?紫原っちー」
紫原は少し困った顔をした。
紫「…なんで…
…ドーナッツ6個あるの…?」
黄「……………え?…」
全員がドーナッツの箱の中を見る。
そこには綺麗に並べてある6個のドーナッツ。
黄「…ぇ…と…あれ?…あははっ…
…黒子っちのぶんまで買っちゃったッス…」
そう言うと黄瀬の瞳からしずくがこぼれた。
青「……黄瀬…」
黄「…っ……ち、違うんす!ちょっと目にゴミが…!
ははっ…今涙ふくから……」
ふいてもふいてもボロボロと流れる黄瀬の涙
黄「あれ?止まらないッス…おかしいなぁ…
…すん…ません……っ…ふっ…ぅ…」
青「…!なんなんだよ!?な、なんかあったのか!?間違いくらい誰にだってあんだろ!俺は気にしてねぇし!」
なぜ黄瀬がこんなに泣きだしたのか理解できなかった青峰はどうにかしようと笑いかけた。
赤「大輝!」
それを赤司が止めた。
分かっていたのだろう。
なぜ黄瀬が突然泣きだしたのか。
なぜ無意識に6個もドーナッツを買ってしまったのか。
青「…赤司…なんなんだよ…」
紫「赤ちん?」
緑「どうしたのだよ。」
青峰だけではない。
紫原も緑間もまったく理解ができなかった。
赤「……涼太…お前はこのままでいいのか…?…本当のことを言わなくていいのか…?」
黄「…俺は……」
覚悟を決めたのか黄瀬は涙をゴシゴシとふき、
真剣な目で真っ直ぐと青峰を見た。
黄「…青峰っち…」
青「…ん?」
青峰も黄瀬の真剣さに応え真っ直ぐと目を合わせた。
黄「…俺…本当は…
…ずっと黒子っちのことが好きだったッス…」
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