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ある晴れた日に 4
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影山の耳を甘く噛み、右手は胸の飾りを弄り、左手でカチャカチャとベルトを弛める。
影山の口から控えめに零れるどこか期待に満ちた吐息のような声は、反響する事なく空へと溶ける。
日の光の下、露出した影山の腰が酷く卑猥で。
しかし月島は、ここにきてある重大な事に気付く。
月「…………やば」
影「…あ?」
月「ゴム…、も何も持ってない」
そもそもこうなる予定など、無かったのだ。
一端の男子高生。
ゴムの一つや二つ、財布に忍ばせるなりしておけばいいのだけれど。
すると影山は徐ろに右手をズボンのポケットへと突っ込み、ゴソゴソと漁り始めた。
影「………ん、」
出てきたのは、コンドーム。
それも照れながら渡してくるもんだから、何だかこっちまで恥ずかしい。
月「用意いいね。他の…、女の子とシたりするの?それとも……、期待、してたの…?」
わざと、意地悪く聞いてみた。
しかしその言葉にさえ更に頬の赤みを色濃くするもんだから、後者で図星って事なのだろう。
影「……やっぱ、それ使うな」
月「は?」
自分で出しといて何を言っているんだ。
後処理も面倒だし、時間もない。
ここは使うのが妥当だろう。
月島はそう言おうとしたのだが、
影「…ナマがいいっつってんだよ…っ」
こんな時に限って、随分と素直に煽ってくれるじゃないか。
月「お腹、痛くなるかもよ?」
影「なったら、…ぶっとばす」
月「んな無茶な……」
わがまま?
いや、違う。
可愛い恋人のおねだりである。
月「口で濡らすよ?」
返事なんて、待ってやらない。
いつもは嫌がるそれを、今ならやれると思った。
思った通り、羞恥からかかなり力が入っているけれど、つぽつぽと浅いところを抜き差ししてやると影山の下肢が震えた。
影「は…っ、ん、ゃ…あ、…ッハァ、ぅ、ア…ぁん、ふ…っ」
ぢゅるり
一つ啜って、口を離すとその間に銀糸が伝いプツリと切れた。
試しに中指と人差し指を入れ、くっと第二関節あたりで曲げる。
影「っ!ぅあ…!!…ン、っ、おい…」
月「なぁに?」
言いたいことは、わかってる。
わからないふりをするのは、言わせたいから。
その言葉を、聞きたいから。
影「も…っ、慣らすのいい…!」
月「そう…?」
くちゅり
濡れた音を立て、指を引き抜いてしまえばモノ欲しげにひくつく後孔が見えた。
早く、はやく言って。
"欲しい"って――――――――――――…………。
影「も、挿れろよつきしまぁ…っ!っ!!!あ"、ひ…ッ、っ~~~~~~~!!!」
一息に挿れてしまって、影山が息を詰めた。
月「きっ……つ、」
いつもより、締め付けがすごい。
痛いほど纏わりついてくるそれに、表情を歪め奥歯を食いしめた。
時折身体を撫でる風が、心地よく熱を冷ましてくれる。
キーン コーン カーン コーン……
チャイムが鳴り、午後の授業の開始を知らせる。
と言っても、きっと影山には聞こえてないと思う。
そんな余裕、無さそうだし。
今頃みんな、席について黒板に向かって授業を受けているんだ。
それなのに、僕達は、屋上で―――――――――――――……。
月「…はは」
意図せずして、静かな笑いが零れた。
それに気付き訝しげな表情で、影山が振り向く。
月「ね、僕ら、イケナイことしてるね」
僕と、影山と2人だけ。
まるで現実から、切り離されたような。
そんな錯覚をしてしまう。
そんなものでさえ今の僕達には、興奮材料になってしまうのだった。
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