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『周防恭介』耽溺にしおりをはさみました!
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『周防恭介』耽溺
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もがいて抜け出そうとする僕は
更にみんなの前で
強く抱きしめられて
かあぁっと体温が一気に上昇した
「……椎名………俺……
もう……気持ち……抑えられないよ……」
熱い吐息が耳にかかり
ギュッと目を瞑ると
余計に恭先輩を全身で感じてしまう
耐えられず目を開ければ
真っ赤な顔した女子が
僕らを見ているのが目に入る……
本当の八方塞がり
―――なんなの、いきなり……
こんなことしたら
芸能活動に支障が出ちゃうよ……
――――でも、何となく
みんなに『特別』って
アピールされてるみたいで
スゴく……嬉しかった
「…………っん……」
細い指で鎖骨を丁寧になぞられて
僕の口から淡い喘ぎが洩れた
これは…っ
ちょっと………
やりすぎ………
「……せん……ぱ…」
「………ん？」
「みんな………見てます……」
僕の顎を持って
自分の方へ向かせると
「他は気にするな
……俺だけを見ろよ」
顔がもう赤くなりすぎて
心臓がバクバクして
目が回って
わけがわからなくなった
そんな僕に
追い討ちをかけるようにして
先輩は囁き続けた
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