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18歳以上ですか?
4にしおりをはさみました!
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4
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滴り落ちる赤いそれに吸い付く
口内に広がる甘い香りに頭がクラクラした
遠のきそうになりルイの気持ちよさそうな声が耳に心地良く届く
「んっ…はぁぁ…」
「ルイ…ごめんね」
混血の血を負ったものを吸血した時、影響を受けるのは俺ではない
血を吸うヴァンパイアと血の提供者ではやはりそこで昔ながらの身分格差があるわけだ
「アーネスト…大丈夫なのか?」
「あぁ」
「それで、その子が混血だがなんだが言っていたが…そろそろ話し合いにも飽きてきましたねぇ。私達も忙しい身なので」
「わかってる。さっきは取り乱して申し訳なかった…俺は話し合いをしにきたのだ」
そう、ルイが幸せにぬれるように
彼等にルイの存在を知ってもらうために
「混血のであるこの子を正式に魔界に招待したい」
「勝手にすればいい。私達には関係がない」
「ならば、彼の涙を返して欲しい」
目の前にいる男以外の奴らが息を飲んだ音が聞こえた
それでも、否彼だからこそか、目の前の男は表情を変えない
まだ、余裕がある
「私達はその子の存在を知らない。涙など知るわけがなかろう」
「いや、お前達は知っている。彼の涙は…」
「本当に知らない。私達にも知らない事はあるのだ」
シャルが飛び出し一人の天使を捕まえた
子供みたいな無垢な表情をしているが腹のなかは真っ黒に違いない
本当の白などルイ以外に存在しないのだから
「おい、この天使が…どうなっても?」
「何をしている」
「調べてんだよ、俺らだって。お前、この子の父親なんだろ?」
「おい、その汚い手を離せ」
「此奴にもお前みたいな汚い血が流れているか俺が確かめてやろうか」
シャルが牙を剥く
天界の光に反射したシャルの牙は怪しく輝く
「おい!」
初めて見せた焦りの色にこいつも親なんだとどこか他人事のように見ていた
そうか
子供を使えば簡単だったのか
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