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260 (R18)
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固まる俺に、リカちゃんは押し当てた性器で入口を突いて答えを促した。
「けーい君。お返事は?」
からかう時の呼び方に、急に何?と訝しんでしまう。
「そんな難しい問題かよ」
「や…え、なんで?」
「聞きたいから。こんなのセックスの時ぐらいしか言わねぇだろ」
快感で頭が惚けてるわけでもなく、酔ってるわけでもない。そんな素の状態で俺が『好き』なんて言えると思うか?
この、素直じゃない代表みたいな俺が。
「む、無理……!」
「あっそ。んじゃお預け。
俺帰るから1人でオナってろよ」
あっさりとソファーを降り性器をしまい込む。
挿入寸前…いや、先っぽが軽く入ってた状態でのお預け。どんだけ性格が悪いんだろう。
それでも求める気持ちは止まなくて、俺はその意地悪な背中に手を伸ばす。
「何?」
肩越しに俺を見る。その表情は隠れてよくわからない。
「リカちゃん…待って」
「じゃあ俺のこと好き?」
小さく頷くけれど、そんなので許してもらえるワケないのはわかってる。
「ちゃんと言えよ。自分の口で、自分の言葉で」
「す…好き、、、なんかじゃない…。」
無理無理無理っ!
絶対に無理!!
「…わかった」
今度こそドアを開けて本当に出て行ってしまおうとする。あのドアが閉ざされたら、また1人ぼっちの夜が続く。
…その方が、無理だ。
「…………、……き」
「んー?聞こえない。慧君なんて?」
部屋と廊下の境目に立ち、こちらを見る。
『ここから先はお前次第だ』そう目が言っている。
「……ーーっっ!好きだつってんだよ!!
わかってるクセに、いちいち聞いてくんじゃねぇ!」
告白というには甘さの欠片もない。
けれど、これが俺の精一杯の言葉でもある。
ヤケクソに叫んだ言葉を飲み込むかのように、いつの間にか戻って来ていたリカちゃんが深いキスをくれる。
性急すぎるキスにシャツを掴んで縋り付く俺の腰を引き寄せた。
唇へのキスをやめたリカちゃんが、今度は鼻頭に口付ける。
「わかってても聞きたくなるのが恋する男心なんだよ」
中を割き開かれる快感に嬌声を上げ、喜びの涙を溢れさせた。
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