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「夜中の2時過ぎに電話で叩き起こしたかと思えば『テスト明けの週末出かけるから空けとけ。もし赤点とったらお前の恥ずかしい秘密、授業のネタにしてやるよ』……って悪魔かアイツは!!」
「え…なんの話…?」
「慧が構ってくれなくて寂しいって泣くから来週末泊まりで出かけんだとよ!ついでに俺と拓海も…って、アイツ絶対に俺らのこと荷物持ちに使う気だろ!!」
……いつ誰が泣いたよ。捏造もいいとこだろ。
「泊まり?!やった!行く行くー!」
単純な拓海は泊りがけで出かけると聞いて嬉しくて飛び跳ねて喜んでいる…、が。
相手はあのリカちゃんだ。嫌な予感しかしない。
「その前にテストだろ。拓海、お前赤点とったら兄貴に裸で縛り上げられて吊るされんぞ」
「…………ぇ」
「アイツを普通の人間だと思うなよ。笑いながらとんでもねぇ事平気でするからな」
「……………俺、大丈夫…かな?」
「さぁな。まぁ出かける時は楽しいんじゃねぇの。
戻ってテスト返ってきてからが地獄だろ」
青ざめていく拓海。
それを見ながら俺は、ちょっと不安になりつつ、その週末が楽しみで仕方なかった。
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