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「なんだよ…気づいてなかったのか?」
「あんな人混みで気づくかよ普通!」
「お前そんなんじゃすぐ誘拐されんぞ」
この平和な日本で、しかもわざわざ男子高校生を誘拐するかよ。
「ま、時間も丁度いいし行くか」
また俺の腕を掴んで歩き出す。
「ちょっと待って!」
「無理。待ってる時間なんかねぇ」
あっさり切り捨てられ、どんどんリカちゃんは歩みを進める。
「とりあえずどこ向かってんのか説明しろよ!!」
腕を振りほどこうと暴れる。
すると、こちらを振り返ったリカちゃんはクスッと笑った後、悪戯に言う。
「とーってもイイ所」
………絶対にイイ所なんかじゃない。
抵抗しても無駄な事ぐらいわかってる俺は、諦めて黙って引かれるまま歩くことにした。
やっぱり俺はリカちゃんには逆らえないんだ。
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