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俺と竜樹はコンビニへ到着すると真っ先に飲み物が陳列されている棚を目指した。
暑いとどうしても炭酸が飲みたくなる。
この気持ちに共感してくれる人はいるだろうか?
俺は迷わずサイダーを手に取った。
一方竜樹は飲み物をジーッと見たかと思うと反転してアイスのコーナーを覗いたりと、どちらにするか迷っているようだった。
「アイスかぁ。アイスもいいねー。」
自分の世界に入り込んでいたのか、竜樹は俺が後ろから声をかけると一瞬驚いたように肩を強ばらせた。
「僕、優柔不断で選ぶのにいつも時間かかるんですよね…」
えヘヘと照れ笑いをする竜樹に、俺は不覚にも少しときめいてしまっていた。
それもこれもこの竜樹という少年の容姿のせいだ。
断じて俺にはロリの趣味はない!
いや、ロリじゃなかった。この子は男だ。
となるとショタか?なおさらだ!
「迷ったらどっちも買っちゃおうぜ!」
我ながら身も蓋もない事を言ってしまったとは思ったが、基本楽観的で適当な性格なので仕方ない。
「うーん、でも明日の祭り用にお金は節約したいから。ぁ、したいんです。」
「ははっ、無理に敬語使わなくていいよ。タメ口で全然おっけー。つーか金の心配なんかしなくていいよ、奢ってやるし。」
「いえ、それは悪いんでいいです!」
なんと教育の行き届いた良い子なのだろうか。
なんつーかこう、面倒を見たくなるタイプだなこの子は。
可愛いし。
「いやいや、俺が無理矢理連れてきたんだし、そこは年上の顔を立ててくれ。な?なんつーか、サボりの口実にも使っちゃったしさ。」
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
「せっかくの奢りなんだ、好きなもん選びな!今カゴ持ってくるから。」
「はい!」
「敬語なし!」
「は…う、うん!」
「それでよし!」
結局お互いに飲み物とアイスの両方を買って店を出た俺たちは、アイスを食べながら中学校へと戻っていった。
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