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出会いは秋でした 6
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「もう治ったね」
ミカの左腕は腫れも引き、痛みも無くなっていた。
「明日、出るね」
ああ、本当に出ていくんだ。
自分で左腕を叩いて腫れさせておけば良かったかな。
ミカはそんなことを思いながら悲しげに微笑んだ。
「本当に行くの?」
「うん。治るまで、だから」
「ずっといていいんだよ?」
首を振ってアルは答えた。
「探しに行きたいんだ。別にミカが嫌いなんじゃない」
「迷惑とは僕は思ってないよ」
「ありがとう。でも、行くよ」
アルの決心は変わらないようだ。
仕方がない。
ミカは苦いため息をついて
「わかったよ」
小さく呟いた。
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