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ミカの告白4
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「それが初めて?」
そう訊ねるのは隣に寝そべるアルだ。
「いや、アルが初めてだよ」
「だって、テオって人が-」
「アルが初めて。本気で愛して、離したくないと思って抱いた男はアルが初めてだよ」
アルが嬉しそうに笑う。
まったく、他人の初体験など聞いてどうするんだって話だが…。
でも、僕は聞かない。
アルの初めてなど聞きたくない。
アルは嫉妬しないのだろうか?
「こんなの聞いて嫌な気分にならないの?」
「ん~、ミカのことは何でも知りたいから。それにその人のお陰でミカは俺を抱けたわけだし?」
「?」
「だって、テオって人いなかったらミカ、自分がバイだって気付かなかったでしょ? きっとストレートだって思い込んでたと思うよ?」
確かにそうだ。
「だからさ、テオに感謝、だね」
確かにそうだけど、でも、それは―。
ま、いいか、事実だ。
それにしても、テオもアルも
「健気だなぁ」
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