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1 半歩前
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鼻の奥にツンと刺さる臭いがする
階段を降りながら汚れた服を眺める
「……怖いなぁ……」
あれほど潔癖症な俺が人のゲロを服で……
好きだから関係ないってやつなのかな?怖いなぁ…
階段を降りてそのまま洗濯機まで行く
「タオルと桶と水と……」
ブツブツと言いながら服を脱ごうとする手が止まる
服、カラ松ので汚れた……
苦しそうに荒い息をするカラ松が鮮明に蘇る
たまたま気分が悪くなって吐いただけなのに
自分にだけ弱味を見せてくれたような気分になった
「…ねぇ、カラ松…」
聞こえもしないのに呼んでみる。
俺は、カラ松にどう見えてるのかな?
洗面所である程度汚れを落とし洗濯機に服を投げ込んだ
上は中にシャツを着ていたから良かったけど下はパンツだった
「……カラ松の着たらいいか……」
独り言を言いながら桶に水を溜めていく
溜まった水にやけに嬉しそうで気持ちが悪い自分が写った
こんな些細なことで喜ぶなんて……俺も単純か。
でも、こんな事で喜べるのはカラ松の事だけなんだ
カラ松はさ、俺のことちゃんと見てる?
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