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7.隠すものを取り払い-2
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そして、ゆっくりと首だけを少しだけ左に向けてすぐ後ろにいる壱成を見詰めた。
「と…取ったよ……」
ユキジは少しだけ涙目だった。こうやって誰かがいるのに自ら隠すものを取り払う事をしたのが初めてだったのだ。ユキジは壱成の反応を見るのが怖くて身体が強張り、ドキドキと心音を早くした。
「ヤバ……」
「え……? ンッ! ンンッ……」
突然、壱成の右手がユキジの頭を押さえた。そして、強引に激しいキスを与えられた。
その激しさに、恋愛経験が全く無いに等しいユキジは付いていけず、息をするので必死になる。
「ハァ……ンッ……ちゅ…ンッ……ぁ……ぅ」
壱成は舌を器用に使い、ユキジの口内を犯す。
吸って、甘く噛み、上顎をその舌先で摩る。そんな事をされたユキジは、キスがこんなにも気持ちが良いものなのかと思い始める。
それは、心も満たされているからかもしれない。
「ンッ……ちゅ……はぁ……きゅ…急に…なに……?」
ユキジは唇が解放されると、右手で厚ぼったくなった唇を触りそう聞く。
すると、青く輝く瞳が艶めく。
「その目が俺を欲情させる……」
「え……?」
そう言って、壱成はユキジの涙袋辺りを優しく撫でた。その顔は優しく、けれど、その目は興奮に満ちていた。
そんな壱成を見て、ユキジは少しだけ恐怖を感じた。でも、よく考えてみるとそれはユキジの事が欲しいと言っているのと一緒で、それに気づいた途端、身体が熱く変化した。
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