アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5
-
自分が具合悪い時に助けてくれた斉藤。
今度は碧が彼を助ける番で、斉藤を支えるように医務室へと向かう。
◆◆◆◆
医務室のドアをノックすると神林が顔を出す。
「碧ちゃん、どしたの?具合悪くなった?」
碧を見るなりそう聞く神林。
「違います。斉藤くんです」
そう答える碧は確かに斉藤を支えている。斉藤が寄りかかっているようにしかみえないが多分、支えている。
「斉藤くん、どうしたの?」
「ちよっと、腰が‥‥‥‥」
斉藤は腰を擦りながら顔をしかめている。相当、痛いのかな?と神林は碧から斉藤を受け取ると、
「とりあえず、見てあげるよ」
ベッドへと連れて行く。
ゆっくりと座らせてくれるのだが、腰に負担がかかり斉藤はまた顔をしかめた。
「何か負担がかかる事したの?」
「はい。昨日の夜と朝で合計6回かな?」
真顔で答える斉藤と、
「は?」
怪訝そうな顔をする神林と、
「6回ってなあに?」
と無邪気に聞く碧。
「エッチだよ」
即答した斉藤の言葉が碧の頭の中をクルクル回りエッチがどういう意味だったか思い出したのは数秒後で、言葉も出さずに碧は顔を赤らめた。
「そりゃ‥‥‥‥腰も痛くなるなあ」
神林は口の端だけをあげて笑うとバシンと腰を叩いた。
「いっ、先生ひどい!」
「思春期だね斉藤くん、相手の女の子も相当疲れたんじゃない?」
神林は斉藤をベッドにうつ伏せに寝かせると湿布を取り出す。
「いいえ、男です」
「は?」
「えっ?」
驚く神林と碧。
「オッサンのクセにパワフルでした。もう、無茶苦茶ヤラレました」
「へー、同じ会社の人?」
神林は斉藤のシャツをたくし上げる。
「はい。名前は言えませんけども」
「パワフルなオッサンには1人心当りあるけどな」
神林の脳裏に浮かんだ名前は佐々木。
「秘密ですよ」
「はいはい。」
湿布を貼り終えた神林はシャツを戻しながらふと、碧に視線を向けた。
真っ赤な顔で俯いている。
かわいい!
「碧ちゃんには刺激的な話だったね。ごめん」
神林は碧の頭を撫でる。
「あ、ごめん、碧が居たんだった。」
斉藤も碧の存在に気付き謝った。
「えっ、あの、」
神林に頭を撫でられ狼狽える碧。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
160 / 639