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好きになってもいいですか?8
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何を言われるのだろうと西島は心臓が破裂しそうなくらいにドキドキしていた。
「えへへ、良かった。」
予想に反しての碧の言葉に西島は、うん?と首を傾げる。
「僕、ずっと気にしてたんですよ、部長が小さくないって言ってくれて嬉しいです」
ニコッと笑う碧。
西島は違う意味で固まった。
さ、佐藤違うだろ!
突っ込む所が違う!
裸を見られたんだぞ!
大事な部分も見られたんだぞ!
なのに何故に、可愛く笑っているんだよ!
「部長が羨ましいです、大きいから」
「はっ?」
い、いつ見たんだ俺のを!
西島は驚いたように碧を見た。
「背とか、身体大きいじゃないですか。何食べたらそんなに大きくなるんですか?」
あ、身体か‥‥‥
そうだよな、ちょっと、考え過ぎた。
「さあ?好き嫌いないし」
西島は慌ててそう答えた。
「やっぱり好き嫌いしたらダメなんだ」
納得したように頷く碧。
「嫌いなものあるのか?」
「はい。ピーマンとか、苦い野菜嫌いです」
恥ずかしそな碧。
裸を見られた時よりも恥ずかしそうに見えるのは気のせいだろうか?
でも、碧の嫌いな物を聞いて和んだのは確か。
子供の嫌いな食べ物が嫌いなんて、彼らしい。
「そうか、食べれるようになるように明日はピーマンとか使った料理を作ってやろう」
「えっ?やだ!」
「やだじゃない!食べるようになりなさい」
西島に怒られしゅんとなる碧。
「苦くないように作れるから、安心しろ。」
西島はししゅんとなる碧の頭をつい、撫でる。
「本当に苦くないですか?」
「もちろんだ。美味しく作ってやる。」
碧は少し考えた。
嫌いな物はできたら避けたい。でも、憧れの西島が作ってくれるのだから、食べてみたい。
食べたら、褒めてくれるかも!
答が决まり、
「じゃあ、頑張ってみます。」
と決意表明をする。
前向きな発言をする碧に西島は、
「そうか、偉いぞ!」
と碧に笑いかけ彼の頭をクシャクシャと撫でた。
そして、2人はそれぞれにある事に同時に気付く。
まずは碧。
ぶ、部長、もしかしなくても明日、作って、って言ったよね?
じゃあ、明日も部長の部屋に居て良いって事?
えへへ、嬉しいです。
ピーマンだって食べれます。
そして、西島は、
し、しまった、つい‥‥‥
佐藤の頭を撫でてしまった、馴れ馴れしい奴だと思われたかな?
西島は手を直ぐに引いた。
「じゃあ、鍋を洗おうかな?」
と、とにかく、誤魔化そう!
西島はそそくさとキッチンへと逃げた。
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