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「…………会長、仮眠室行こう。寝れないんだったら横になるだけでもいい。俺隣にいるから、少し休みな」
「………あぁ、そうする」
この1週間、西谷とよくいるようになって分かったことは西谷の言うことは聞いといていたほうがいいこと。
俺が何かと屁理屈をつけて反論するとすごく怒られる。
「ん、いい子だな」
千葉みたいにちっこかったらともかく、俺みたいなデカいやつの頭撫でても気持ち悪いだけだろ。
「会長、横になって目を閉じて。大丈夫、俺ここいるからなにも怖くない」
幼い子をあやすように西谷は一定のリズムで俺のお腹をポンポンと優しく叩いていて、それにつられて少し眠くなってくる。
「西谷」
「ん?何、会長」
「そばに、いろ…………」
「…………会長が起きてもちゃんとここいるから」
───おやすみ、会長
薄れゆく意識の中、最後に聞こえたのは西谷の聞いたことがないくらい優しい声だった。
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